好セーブ連発した“無所属の守護神” 就活中の32歳GKがチェコを予選突破に導くか

ピンチを防ぎきったヴァツリーク photo/Getty Images

今季限りでセビージャを退団

UEFA EURO2020のグループDでチェコ代表とスコットランド代表が対戦し、2-0でチェコが勝利した。この試合で2ゴールを挙げたパトリック・シックとともにチームを勝利に導いた男がいる。GKのトマシュ・ヴァツリークだ。

この試合にスタメン出場したヴァツリーク。スコットランドの猛攻に対して好セーブを連発してゴールを許さなかった。特に2点差となった後半にはスコットランドがアンドリュー・ロバートソンを中心とした攻撃で何度もチェコのゴールを脅かすも、ヴァツリークは最後まで崩れず。無失点で初戦を飾った。

ヴァツリークはこの試合で今大会トップタイとなるセーブ数「6」を記録。どれも決定的なシーンばかりで、いくつ決まってもおかしくなかった試合だったが、すべて枠の外へ弾いた。
ヴァツリークは今季、セビージャで5試合の出場にとどまった。けがなどでの離脱もあり、主にサブGKとして出場機会をうかがっていた。すでに今夏での退団が決まっており、“就活”も兼ねた今大会だったが、初戦から大きな印象を残した。スペインも同組であるため、高パフォーマンスを残せばさらに評価は高まるだろう。無所属の守護神がチェコを予選突破に導く原動力となる。

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