“ジェラード2世”から“鉄人CB”へ 進化を遂げた英代表DFがウルブズ躍進を支える

ウルブズの守備の中心となっている photo/Getty Images

リヴァプールのアカデミーで育った

2017-18シーズンにEFLチャンピオンシップ(2部)を制し、翌年から2年連続で7位と好成績を残しているウォルバーハンプトン。今季は12位と過去2年に比べると低迷しているものの、以前はプレミアに上がっても残留争い常連だったウルブズが急成長を果たしている。

ウルブズの急成長の要因としてヌーノ・エスピリト・サント監督によるポルトガル人選手の増加がよく挙げられる。しかし、それと同じようにウルブズ躍進において重要なキーとなった、ある選手の成長もある。イングランド代表DFのコナー・コーディーだ。

現在28歳のコーディーはリヴァプールのアカデミーで育ち、2012年にトップチームへ昇格。前年にもトップチームでサブに入るなど経験を積む。また当時はボランチの選手だったコーディー。ジョーダン・ヘンダーソンらと並べられ、“スティーブン・ジェラード2世”としてファンからは大きな期待が込められた。
しかしその期待に応えることはできなかった。リヴァプールでの出場機会は少なく3部へのレンタル移籍などを経て、2014年にハダーズフィールドへ完全移籍となった。2017年に当時2部のウルブズへ移籍すると、ヌーノ監督は彼をCBで起用。それからコーディーはウルブズで欠かせない選手へと成長した。

昨年には初のイングランド代表にも選ばれたコーディー。多くのポルトガル代表のタレントを並べるウルブズの強さを最終ラインから支えるコーディーの存在は、チームに大きな安定感をもたらしている。ボランチ時代から発揮していたボール奪取能力とフィジカルの強さを武器に相手FWを封じ込めている。

さらにプレミアでの過去2年は全試合に出場しており、今季も1試合欠場はあるものの、35試合に出場。チームでの鉄人っぷりを見せている。UEFA EURO2020への出場の可能性も十分にあり得る28歳に注目したい。

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