ついに「プレミア最高の左SB」と呼ばれる存在に マンUで輝く“完全覚醒の男”

今季マンUで印象的なパフォーマンスを披露しているショー photo/Getty Images

今季はマンUで絶対的な存在に

今季、イングランド・プレミアリーグでプレイするレフトバックのなかで最も優れたパフォーマンスを披露しているのは誰だろうか。おそらく、多くの意見が飛び交うことだろう。しかし、マンチェスター・ユナイテッドでプレイするイングランド代表DFルーク・ショーに集まる票は多いはずだ。

2014年夏の移籍市場でマンUに加入したショー。その後しばらくは大きな期待をかけられながらも、怪我や激太りの影響などでサウサンプトン時代のような輝きを放つことができない時間が続いていた。しかし、2018-19シーズンにオーレ・グンナー・スールシャール監督が就任して以降はパフォーマンスも安定。順風満帆とは言い難かったキャリアに一筋の光が差し込んだと言っていい。

そんなショーのパフォーマンスは今季さらに磨きがかかっており、今ではマンUの左サイドに欠かせぬ存在となっている。なかでも素晴らしいのは攻め上がった際のパス精度で、同選手はここまでプレミアDF中トップとなるキーパス数(51本)を記録。その大きな要因となったのが、クロス精度の向上だ。昨季23.68%(38本中9本成功)だった成功率は、今季34.38%(128本中44本成功)に急上昇。試行回数だけでなく、正確性も大幅な改善を見せている。
2020-21シーズンに入り、マンUにおいてより一層重要な存在となったショー。昨季までならアンドリュー・ロバートソンやベン・チルウェルを推す人も多かっただろうが、こうしたスタッツから見ても彼のチームに対する貢献は見て取れる。クラブが現在2位と好調なこともあり、“プレミア最高の左SB”と呼ばれるだけの資格は十分に有していると言っていいだろう。

「私は今季のルークにとても感銘を受けたよ。サウサンプトンでプレイしていた頃から、『ああ、この子はいつかワールドクラスになるんだろうな』と思っていたよ。17〜18歳で、彼は必要なものを全て備えていた。その後は怪我やモウリーニョの影響で苦労を強いられることになったけど、今季はその才能を遺憾なく発揮している。間違いなく今季プレミアで最高のレフトバックだと思うね。彼以外ありえないよ」(英『THE Sun』より)

同じプレミアでプレイする左SBのアーロン・クレスウェル(ウェストハム)も、マンUで真価を発揮しているショーこそが今季同リーグでNo.1のレフトバックだと認めている。赤い悪魔の左サイドを支える男は、25歳にしてついに完全覚醒のときを迎えつつある。

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