トゥヘル政権で無敗維持のチェルシー ドイツ人指揮官が見せる巧みな選手起用

若手、ベテランとも平等にチャンスを与えている印象のトゥヘル photo/Getty Images

トゥヘル就任後リーグ戦では6勝4分

チェルシーは現地時間3月13日、プレミアリーグ第28節でリーズと戦い0-0のスコアレスドローに終わった。勝ち点3こそ奪えなかったものの、トーマス・トゥヘルが指揮官に就任して以来無敗と好調を維持している。

今季フランク・ランパードの元、ティモ・ヴェルナー、カイ・ハフェルツ、チアゴ・シウバら大型補強を敢行しながら開幕19試合を終えた時点で9位と大苦戦。チェルシーのレジェンドはシーズン途中で監督の職を追われることとなってしまった。

前任者に変わり新監督に指名されたのが今季途中までパリ・サンジェルマンを率いていたトゥヘル。昨季PSGをチャンピオンズリーグ決勝に導いたドイツ人指揮官はシーズン途中の難しい状況ながらリーグ戦では6勝4分けと無敗をキープ。失点がランパード政権下の19試合で23を数えていたのに対し、トゥヘル就任後の10試合ではわずか2とチームを整備することに成功している。

トゥヘル政権下で目立つのが巧みな選手起用。ランパードの監督時代はヴェルナー、ハフェルツといった新戦力たちの活用法に戸惑いが見られた。また、マルコス・アロンソやアントニオ・リュディガーらイングランド人指揮官の元でなかなか出場機会を与えられない選手たちもいた。

そんな中でトゥヘルはヴェルナーやハフェルツといった同じドイツ人の新戦力を重宝している。また、アロンソ、リュディガーらも先発に復帰させるなど、メンバーを入れ替えチームに競争をもたらしながらもチームを再生させることに成功している。

リーズ戦ではトゥヘル政権下で序列が下がりつつあったクリスティアン・プリシッチを先発で起用するなど、レギュラークラスの選手たちの中で明確な構想外の選手は今のところほぼいない。健全なポジション争いの中でチーム内の雰囲気は、ランパード時代に比べてポジティブなものに変わったといえるだろう。

そんな中で期待したいのが今季の4位以内でのフィニッシュ。現在マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、レスター・シティに次ぐ4位につけているチェルシーだが、ウェストハム、エヴァートン、トッテナムといったチームが後ろに控えている。ライバルは多いが、来季のチャンピオンズリーグ出場権はしっかり確保したいところだろう。

また、17日にはアトレティコ・マドリードとのCL決勝トーナメント1回戦2ndレグの戦いも迎える。前回対戦では驚きの6バックを敷いてきた相手を1-0で退けたが、今季のリーガ・エスパニョーラで首位を走るディエゴ・シメオネのチームは同じ轍を踏みたくはないはず。混戦必至の戦いだが、チェルシーはヨーロッパでの戦いでも可能性を残したいところだ。

トゥヘルという知将の招聘でチームを立て直すことに成功しつつあるチェルシー。ドイツ人指揮官の元、生まれ変わったチームが見せるパフォーマンスからは引き続き目が離せない。

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