VARの是非に元ドイツ代表MFが持論 「何個かの判定はもっと短時間で……」

VARについて自身の意見を述べたシュバインシュタイガー photo/Getty Images

まだ結論を出すには早いと主張

これまで様々な場面でその効力を発揮してきたビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)。システム導入によって際どいプレイがチェックできるようになり、試合の結果に関わるような重大な場面での誤審が減ったことは間違いない。なにしろ、審判は問題の場面をあらゆる角度から何度もチェックし、判定を下すことが可能になったのだ。しかし一方で、判定を下すまでに時間がかかることを問題視する声も多い。たしかに、流れを断ち切るシステムを導入したことで試合のテンポは悪くなる。否定的なが出るのも当然だろう。

そんな中、かつてバイエルン・ミュンヘンやマンチェスター・ユナイテッドで活躍し、現在MLSのシカゴ・ファイアーに所属する元ドイツ代表MFバスティアン・シュバインシュタイガーが自身の意見を述べている。英『BBC』のインタビューに応じた同選手はVARにはまだ改善の余地があると次のように語った。

「私はそれが好きだと言わなければならないが、いくつかの場面ではその限りじゃない。判定下されるまで5分も待たなければいけないこともあるんだ。これは試合を台無しにしているよ。何個かの判定はもっと短時間でできると思うね。それは人々をイライラさせる。ただ、スクリーンに当該プレイが映し出されることで観客に判定を納得させる手助けにもなることは確かだ。まだ改善の余地はあるけれど、人々はVARが2年ほど前に導入されたものだということを忘れてはいけない。この短期間で間違いがあるのは至って普通のことだよ」
至極正論と言える意見だろう。導入間もないシステムは何度も使用されることによってその実用性に磨きをかけていく。トライ&エラーの繰り返しが必要だ。シュバインシュタイガーの言う通り、たった2年で結論を出すのはまだ早いのかもしれない。

はたして、今後数年でVARはどのような進化を遂げるのか。試合進行と判定の正確性。時間はかかるかもしれないが、双方の観点から誰もが納得するシステムを作り上げてほしいところだ。

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