マンチェスター・シティが長年探し求めていたのは、絶対的リーダーであるDFヴァンサン・コンパニの後継者だ。当初はコンパニの相棒探しが続けられていたが、近年のコンパニは怪我に悩まされてきた。相棒はもちろん、コンパニに代わる頼れるセンターバックを見つける必要があったのだ。
その答えは徐々に見えてきたのではないか。コンパニとタイプは異なるが、英『Daily Mail』がマンCの未来と絶賛するのはアイメリック・ラポルテだ。昨年1月にアスレティック・ビルバオから加わったレフティーのラポルテは、足下の技術にも優れた現代的なセンターバックだ。指揮官ジョゼップ・グアルディオラからの信頼も厚く、左のセンターバックは完全にラポルテで固定された。
そのラポルテは先日発表されたPFA年間ベストイレブンにもセンターバックで選出されている。PFA年間最優秀選手賞に輝いたリヴァプールDFフィルジル・ファン・ダイクのことばかり話題に挙がるが、ラポルテもシーズンを通して高い評価を得てきたセンターバックなのだ。24歳という年齢を考えると、ここから10年近くマンCの最終ラインを束ねるリーダーとして君臨することに期待がかかる。
ラポルテは大先輩コンパニのことをリスペクトしているようで、その姿勢から多くのことを学んでいるのだろう。コンパニのことを偉大なリーダーと絶賛しており、その背中を見ていることは大きい。
「ヴァンサンは本当に良い選手だし、良い人だよ。彼は僕を大いに成長させてくれた。彼は数多くのタイトルを獲得してきたし、トップレベルで戦ってきた。ファンタスティックな選手だから、もっと彼の隣でプレイしたいね。彼は偉大な主将で、ピッチの中でも外でもファンタスティックだ。ピッチの外ではチームメイトを手助けするだけの経験がある。僕がシティに適応する際にも助けてくれたし、僕がアドバイスや助けを必要としたときにいつもいてくれたんだ。それこそ彼が偉大なる主将の理由なんだよ。彼は周囲のチームメイト全員を助けている」
同メディアはラポルテの活躍によってマンCの最終ラインに新たな時代が到来したと感じているようだが、ラポルテが今後も重要な戦力になるのは間違いない。かなり時間はかかったが、ラポルテこそマンCが探し求めていた頼れるセンターバックなのだろう。