アーセナルを離れるの早すぎた? もっと活躍できたかもしれない”8選手”

バイエルンでプレイするニャブリ photo/Getty Images

実力者がズラリ

アーセナルはプレミアを代表する強豪クラブの1つで、ポジションを長く守っていくのは簡単ではない。選手の入れ替わりも当然激しくなるが、中にはなぜ簡単に放出してしまったのかとクラブの判断に疑問を抱くケースもある。

今回英『Squawka』は、「アーセナルが早く手放しすぎた実力者たち」と題した特集を組んでいる。実力的にはアーセナルでプレイ可能で、チームに残ってくれていればと感じたサポーターも多いはずだ。

1.カルロス・ベラ(FW/ロサンゼルスFC)
ベラといえばメキシコ代表の一員としてロシアワールドカップにも出場していたアタッカーで、ドイツ代表を撃破したゲームでもベラの技術はずば抜けていた。2005年にアーセナルへ加わったものの、当時はポジションを確保できず苦戦。WBAなどへのレンタル移籍を続け、2012年にレアル・ソシエダに完全移籍した。今も30歳で、この冬にはバルセロナが関心を示しているといった話題まで出ていた。それだけでもベラの才能が分かってくる。

2.セルジュ・ニャブリ(FW/バイエルン)

これはアーセナルが最も後悔している取引の1つだろう。ニャブリは今やバイエルンでフランク・リベリ、アリエン・ロッベンの後継者になろうとしており、ドイツ代表でもスタメンを奪えるだけの実力を持っている。特にスピードを活かした突破は脅威で、今もアーセナルに残っていれば貴重なサイドアタッカーになったはずだ。

アーセナルには2012年に加わっているが、ポジションを奪えずブレーメンへ移籍。若手の起用に積極的なブンデスリーガへ行ったことでチャンスが増え、ポテンシャルが開花した形だ。現在ドルトムントでブレイクしているジェイドン・サンチョと少し似たキャリアと言えよう。

3.ヴォイチェフ・シュチェスニ(GK/ユヴェントス)

ジャンルイジ・ブッフォンが去ったユヴェントスでゴールマウスを任されているシュチェスニは、2006年から2017年までアーセナルに所属していた。現在もアーセナルはベルント・レノを抱えているため、絶対にシュチェスニが必要というわけではない。しかしユヴェントスで守護神を務めている姿を見ると少々複雑なところもあるだろう。

4.ジェフ・レーヌ・アデレード(FW/アンジェ)

まだ21歳のアデレードは2015年にアーセナルへ加わった選手だ。しかし当時10代の選手がポジションを確保できるほど甘い環境ではなく、2017-18シーズンにフランスのアンジェにレンタル移籍。評価はかなり高かったのだが、アーセナルはそのままアデレードをアンジェに完全移籍させている。今やアンジェではリーグ戦23試合に出場するなど主力になっており、数年後にビッグタレントになっている可能性も考えられる。

5.ジョエル・キャンベル(FW/クラブ・レオン)

コスタリカ代表の切込隊長としてブラジルワールドカップでも活躍したキャンベルだが、アーセナルではレンタル移籍が続いた。ワールドカップでのプレイを見るとアーセナルでも力になりそうな気配はあったのだが、最後までポジションを確保することはできなかった。同メディアは現指揮官ウナイ・エメリがウイングの選手を欲している現状を考え、少々惜しい放出と嘆いている。

6.オーウザン・オジャクプ(MF/ベシクタシュ)

アーセナルのユースで育ったトルコ代表MFであるオジャクプは、出番を得ることができず2012年にトルコの強豪ベシクタシュに移籍した。A代表でもプレイし、ベシクタシュでも150試合以上に出場している。同メディアは「ジネディーヌ・ジダン風」とオジャクプが評されていたことから、現在26歳のMFがアーセナルでも違いを生み出せたはずと伝えている。

7.サンティ・カソルラ(MF/ビジャレアル)

度重なる怪我でキャリア終焉の危機を味わったカソルラは、古巣ビジャレアルで華麗なる復活を遂げた。34歳のベテランMFの技術は今でもトップレベルと評価されており、単純にアーセナルのユニフォームを着てプレイしている姿をもう1度見たいと考えているサポーターは多いはず。技術の面でも同メディアは確実な戦力になったはずと称えている。

8.ラサナ・ディアラ(引退)

先日現役引退を表明したフランス人MFラサナ・ディアラ 。レアル・マドリードでもプレイした潰し屋がアーセナルに所属していた過去に驚いた人もいるだろう。ディアラは2007年にアーセナルへ加わったが、同じ年にはポーツマスに移籍してしまった。アーセナルで出番を確保できたかは分からないが、レアルでもプレイできたことを考えると守備的MFとしてアーセナルに貢献できたはずだ。


その時トップチームでプレイするレベルにないと判断されてしまったのだから、仕方がないとする考えもある。しかしニャブリやベラなど、かなりの実力者も今回のリストに入っている。今ならアーセナルで戦力になった選手もいるはずで、クラブの判断があっさりしすぎていた部分もあっただろう。

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