クロアチア粉砕からの2連敗 スペイン代表監督エンリケをどう評価する?

スペイン代表監督エンリケ photo/Getty Images

攻守ともに難しい評価

ロシアワールドカップ終了後よりスペイン代表の指揮を執るルイス・エンリケは、ここまで何とも評価するのが難しい成績を残している。立ち上がりはUEFAネーションズリーグでイングランド代表を2-1で撃破し、ワールドカップ準優勝のクロアチア代表を6-0で粉砕する圧巻のスタートを見せた。その1か月後にはウェールズ代表を4-1で下し、エンリケ体制に手応えを掴んだサポーターも多かったはずだ。

しかし、その後の2試合はイングランドとクロアチアに2-3で連敗を喫している。ネーションズリーグでリベンジを果たされたわけだ。クロアチアを6-0で撃破したのは最高のスタートとも言えるが、直近の2連敗はやや気にかかる。スペイン『MARCA』も評価するのが難しいと感じているようだ。

ネーションズリーグの影響で強豪と対戦する機会が多いことは考慮しなければならないが、3勝2敗のスタートはスペイン代表監督史の中でワーストに近いものだという。例えばロシアワールドカップ直前まで指揮を執ったフレン・ロペテギは就任後の5試合で4勝1分、スペインをEUROやワールドカップ制覇に導いたビセンテ・デルボスケは5連勝スタートだった。
失点の多さも気がかりだ。エンリケは就任5試合で計8失点を喫しているが、就任後の5試合で8点以上の失点を喰らったスペイン代表監督は6人しかいない。ジェラール・ピケが代表を引退したこともあり、セルヒオ・ラモスの相棒探しに手間取っているところもあるだろう。それでも8失点は気になるスタートだ。

一方でクロアチアを6-0で粉砕した攻撃面は評価に値する。エンリケ率いるスペインは就任5試合で計16の得点を挙げているが、これ以上の得点数を記録したスペイン代表監督は過去に5名のみ。ややFW陣の得点力不足は気になるが、チーム全体で得点はよく奪えている。

世代交代の時期にあることを考えれば、エンリケの仕事は決して簡単なものではない。ここまでの5試合は非常にアップダウンの激しいものとなっているが、サポーターはエンリケをどう評価するのか。

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