キャリア最高の判断を下したと大満足
ベルギー代表では不動の存在となっていた男がようやく最高のクラブを見つけたようだ。今夏ドルトムントに加入したMFアクセル・ヴィツェルは、この移籍がキャリア最高の判断だったと振り返っている。
ヴィツェルはベルギー国内のスタンダール・リエージュでキャリアをスタートさせ、10代の頃から中心選手として活躍。同じ頃にはすでにA代表にも選出されており、若くして大きな注目を集める大型MFとなっていたのだ。しかし、ヴィツェルは本当の意味でビッグクラブと呼べるチームでプレイした経験がない。
スタンダール・リエージュからポルトガルのベンフィカ、ロシアのゼニト、中国の天津権健と渡り歩いてきたが、いずれも欧州五大リーグのクラブではない。特にゼニトに5年間も在籍していたことが大きく、年齢的にビッグクラブにステップアップするタイミングを逃す結果となってしまった。
しかし今夏には中国から欧州に戻ってくる形でドルトムント移籍を選択。ここまでチームはブンデスリーガ首位を走っており、欧州トップリーグで改めてヴィツェルも評価されている。独『Bild』によると、ヴィツェルはドルトムント行きがキャリア最高の判断で、母国ベルギーと距離が比較的近いことも気に入っていると語っている。
「ドルトムント移籍はキャリア最高の判断だったよ。これほど良い選手たちとプレイしたことはないからね。場所も理想的なんだ。僕も家族も自分の国に近いしね」
ヴィツェルも29歳となり、ドルトムント以上のクラブを見つけるのは難しいだろう。ベルギー代表ではどうしてもビッグクラブに所属するエデン・アザールやケビン・デ・ブライネの方が大きく扱われてしまうが、ようやくヴィツェルも正しい評価を得ようとしている。