ヴェンゲルの後任にふさわしいのは誰だ! サポーターの1番人気は……

今季限りで退任するヴェンゲル photo/Getty Images

複数の候補者が挙がる中で英紙がアンケート

ついに発表されたアーセナル指揮官アーセン・ヴェンゲルの退任。22年にわたってクラブを率いてきたヴェンゲルは今季限りで退任することとなり、来季からアーセナルは新たな指揮官の下でチャレンジに挑むことになる。では、ヴェンゲルの後任にふさわしい指揮官は誰なのか。

英『Daily Mirror』はさっそく後継者探しを始めており、これまで噂されてきた人物も含め多数の候補者をリストアップしている。すでにクラブシーンで結果を出している名将では、カルロ・アンチェロッティ、現ユヴェントスのマッシミリアーノ・アッレグリ、アトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネ、さらにチェルシーのアントニオ・コンテの名前まで挙がっている。4人ともクラブで複数のタイトルを獲得した豊富な経験があり、欧州の舞台で戦うことにも慣れている。実績的には十分すぎるほどだ。

青年監督も候補となる。クラブOBのティエリ・アンリやパトリック・ヴィエラ、現在マンチェスター・シティのアシスタントコーチを務めるミケル・アルテタ、他にはヴェンゲルと志向するスタイルが似ているとされるボーンマスのエディ・ハウ、モナコで若手育成に長けたことを証明しているレオナルド・ジャルディム、リヴァプールとセルティックの指導経験からイギリスのフットボールを理解しているブレンダン・ロジャースも候補だ。
ただしアンリやヴィエラはクラブの哲学は理解していたとしても、指導者としての経験が浅すぎる。他に候補となっているドイツ代表監督ヨアヒム・レーヴもクラブシーンでの実績が不足している。エディ・ハウはビッグクラブを指揮した経験がなく、同メディアは青年監督ではロジャースかジャルディムの方が無難との見方だ。

ではサポーターはどう考えているのか。同メディアはこれらの中で誰が指揮官にふさわしいかアンケートを取っているが、1番人気は非常に僅差だ。現在1位は16%でアッレグリ、2位は15%で並んでアンチェロッティとシメオネ、3番手は意外にも元ドルトムント指揮官トーマス・トゥヘルとティエリ・アンリが11%で並んでいる。そこからレーヴ9%、ロジャース8%と続く。やはりアッレグリ、アンチェロッティ、シメオネと実績豊富な指揮官が人気で、クラブOBなどリスキーな選択肢よりもサポーターは実績重視のようだ。

近年マンチェスター・ユナイテッドが苦戦しているように、長期政権後のクラブを率いるのは非常に難しい作業となる。マンUはアレックス・ファーガソン氏の後任をデイビッド・モイーズに任せて失敗しており、アーセナルもヴェンゲルの後任選びには慎重にならなければならない。ここでの判断を誤れば、さらにリーグタイトルから遠ざかることになる。果たして誰が適任なのだろうか。

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