マルセロ・ビエルサを招聘した新生・ウルグアイが動き始めた。
さっそく15日に行われたニカラグアとの親善試合では4-1の勝利を収めているが、さらに注目したいのがU-20ワールドカップを制したU-20ウルグアイ代表の戦力だ。
アルゼンチンで行われたU-20ワールドカップは11日に決勝を迎え、ウルグアイがイタリアを1-0で撃破。今後ビエルサがU-20のタレントたちをどうA代表へ組み込んでくるのか期待される。
さっそくスペイン『as』は「ビエルサに夢を与える6人の原石」と題した特集を組んでいるが、まず絶賛されたのは守備陣だ。
原石6人のうち、守備陣からGKランダル・ロドリゲス(20/ペニャロール)、センターバックでペアを組んだデフェンソールDFセバスティアン・ボセッリ(19)、ファクンド・ゴンザレス(20/バレンシア)の3人が選出されている。
今回のウルグアイはグループステージ第2節のイングランド戦を2-3で落とした以外は全試合でクリーンシートを達成しており、とにかく守備が堅かった。実にウルグアイらしい戦いで、大会最高のGKと称えられるロドリゲス、すでにデフェンソールでスタメンに入るボセッリらの実力は興味深い。
中盤からは、絶対的なリーダーであるファブリシオ・ディアス(20/リベルプールFC)が選出。すでに欧州トップクラブから注目されている逸材で、今大会は中盤から31ものチャンスを演出している。
前線からはチームトップの3ゴールを挙げたFWアンデルソン・ドゥアルテ(19/デフェンソール)、決勝のイタリア戦で決勝ゴールを挙げたFWルチアーノ・ロドリゲス(19/リベルプールFC)だ。
特にルチアーノ・ロドリゲスはU-20のカテゴリーで11のゴールを重ねており、リベルプールでもウイングなど複数ポジションで少しずつ出番を増やしている。
最も称賛されているのは中盤のディアスだが、ここはA代表もフェデリコ・バルベルデ(レアル・マドリード)、トッテナムMFロドリゴ・ベンタンクール、パリ・サンジェルマンへの移籍が近いとされるマヌエル・ウガルテら実力者を揃える。ここにディアスも加われば、ビエルサのあらゆる要求に応えるハードワーク軍団完成か。
A代表ではウルグアイ国内リーグで得点ランク2位となる9ゴールを挙げているペニャロールFWマティアス・アレソ(20)も先日のニカラグア戦で1ゴールを決めるなど結果を出しており、時に奇抜な采配も見せるビエルサが若手たちをどう組み合わせていくのか非常に楽しみだ。