中村敬斗は三笘と争う“ジョーカー”になれるか 2年前の40万ユーロから市場価値は800万ユーロへ急上昇 

LASKリンツでブレイクした中村 photo/Getty Images

待たれるA代表初ゴール

森保ジャパンの2列目が熱い。今回の招集メンバーだけを見ても、鎌田大地、堂安律、久保建英、三笘薫、伊東純也、相馬勇紀ら海外組を中心にタレントが揃う。

加えて今回のエルサルバドル、ペルーとの親善試合2試合で注目したいのは、オースリアのLASKリンツでブレイクしたFW中村敬斗の代表初ゴールだ。

今季の中村は国内リーグで14ゴール4アシストと躍動し、一時は得点王争いにも絡んでいた。今ではオランダ王者フェイエノールトなど複数クラブが中村に関心を示しており、オーストリアからのステップアップも近いだろう。
昨季は国内リーグで6ゴール止まりだったが、今季は14ゴールと倍増。LASKリンツでのプレイを始めた2021年夏の時点では市場価値も40万ユーロだったが、今やオーストリア国内リーグで全体11番目となる800万ユーロまで上昇している。

主なプレイエリアは左ウイングで、ここはブライトンで大活躍の三笘の得意エリアだ。中村が今の代表でスタメンを確保するのは簡単ではないが、ジョーカーとしては実に興味深い。まだ22歳と若いことも魅力で、今後のステップアップ次第では三笘ら先輩のライバルとなる可能性も考えられる。

左ウイングに限らず2トップの一角などセンターでプレイすることも不可能ではないはずだが、今季オーストリアで急成長した中村は森保ジャパンにどう絡んでいくのか。A代表デビュー戦となった3月のウルグアイ戦は僅か1分のプレイに終わっただけに、今回はもう少し長く中村のプレイも見てみたいところだ。

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