首位F・マリノスで6試合連続出場する18歳山根陸 鳥栖戦では課題見つかるも光った“ワンタッチパス”

課題は見つかったが持つポテンシャルは大きい山根陸 photo/Getty images

攻撃面では大きな武器を持つ

ここまで22試合を終えて勝ち点45でリーグ首位に立っている横浜F・マリノス。直近2試合は引き分けと勝ち点を落としてしまっているが、黒星が少なく、まだ3敗しかしていない。

今季のF・マリノスは新戦力の台頭が目立つチームだ。ここまで8ゴールの西村拓真、7ゴールのアンデルソン・ロペスは新加入であり、最終ラインであれば角田涼太朗が存在感を示している。中盤では藤田譲瑠チマ、山根陸と若い2人の起用される回数が増えており、守備陣、中盤、前線と健全なポジション争いが行われている。

とくに注目したいのは山根だ。F・マリノスのアカデミーから上がってきた生え抜きで、今季はすでに9試合に出場している。喜田拓也が離脱していたことも影響しているが、直近3試合のうち2試合でフルタイム出場とケヴィン・マスカット監督からの期待は大きいと見ていいだろう。
そんな山根の強みは視野の広さと豊富なアイデアを生かした展開力にある。止めて蹴る技術が高く、ワンタッチでボールを捌くため山根を経由することで攻撃のスピードが上がる。これは喜田や渡辺皓太、藤田譲瑠チマ、岩田智輝と他のボランチでプレイする選手にはない武器だ。またパスだけでなく前線では動き出しから違いを見せることもでき、攻撃時の選択肢は多い。

だが、まだ18歳ということもあり足りない点は多い。例えば中盤での運動量がそうだろう。アスリート能力は前述したボランチの選手と比べると物足りないと感じる場面が散見されており、強度の部分は上げていく必要がある。ただそういった強度は試合を重ねることに身に着けることが可能で、試合に出続けることが成長への近道だといえる。

パスなど攻撃面では18歳とは思えないクオリティを見せる山根。それでも鳥栖戦では疲労からかミスが目立っており、課題の多いゲームとなった。現在リーグ戦では6試合連続出場となっており、次節鹿島アントラーズ戦でもピッチに立つことができるのだろうか。

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