W杯3大会連続出場が迫る吉田麻也 キャプテンの経験値はチームの財産に

同点弾を決めた吉田 photo/Getty Images

54分に同点ゴールを決めた

日本代表はFIFAワールドカップのアジア最終予選でベトナムと対戦。1点を先行されて迎えた後半、吉田麻也が同点ゴールを決めて追いつき1-1のドローで決着。CKから相手に先制される苦しい展開になるも、後半はシステムを変えて攻勢を続けると、主将がチームを救う一発を決めた。

54分、吉田がパスカットしてドリブルで駆け上がると三笘薫へボールを渡す。三笘は中央にいた原口元気へパスを送ると、原口はシュートを放つ。こぼれ球に反応したのはオーバーラップした吉田で、ゴールネットを揺らし同点に追いつく。

ベトナムのGKは前半にもセービングの際に手前にボールを落としており、チャンスはあったが生かしきることはできなかった。そんな中で迎えた後半、吉田は相手の隙を見逃さずに一発を決める。その後、日本の攻撃が勢いを増していったのは、吉田が流れを作ったからだ。
田中碧や三笘薫、久保建英などU‐24日本代表の主力がフル代表でも台頭し、若手が中心となりつつある森保ジャパン。欧州リーグでの経験はある20代前半の選手でも、ワールドカップの雰囲気はまったく違ったものだろう。強豪国との本気の一戦に浮足立ってしまうことも致し方ない。

そんな中で出場となれば3大会目となる経験豊富なキャプテンの存在は、チームに安定感と勢いをもたらしてくれるはずだ。大舞台こそ経験がものをいう。W杯での吉田の存在と言動は、若い選手たちも多いチームで大きな財産となるだろう。

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