シティの苦手な一発勝負に立ちはだかる壁 B・フェルナンデス2世擁するスポルティングCPの強みとは

スポルティング・リスボンの中心選手として輝くゴンサウヴェス photo/Getty Images

強固な守備陣とタレント揃いの攻撃陣を持っている

今季こそはとビッグイヤー獲得を意気込むマンチェスター・シティだが、CL決勝トーナメントラウンド16のスポルティングCPは危険な相手だ。

37歳と非常に若いルベン・アモリムがチームを指揮しており、昨季は初年度ながらプリメイラ・リーガを制している。スポルティングがリーグ優勝を果たすのは、01-02シーズンまで遡ることになる。

彼らの特長は強固な守備であり、ここまで22試合で15失点しかしておらず、これはリーグ最高の成績である。攻撃面では守備ほどの数字は残せていないが、パリ・サンジェルマンからやってきたパブロ・サラビアのような強力なFWもおり、シティも攻めるばかりではいけない。その中でもブルーノ・フェルナンデス2世と騒がれるMFペドロ・ゴンサウヴェスはシティにとって警戒すべき選手だ。

ポルトガル出身の選手だが、イングランドのウルブズでキャリアをスタートさせたゴンサウヴェス。トップチームでの出番はなかったが、U-23チームでレギュラーとして活躍し、2019年に昇格組であるファマリカンに移籍。そこでの活躍が認められ、翌年にスポルティングにステップアップしている。

今季こそここまでリーグとCL合わせて10ゴールだが、昨季はリーグのみで23ゴールを挙げている。得点力はピカイチであり、B・フェルナンデスのようなミドルシュートからの一発は警戒すべきだ。シュートパス、ロングパスどちらも高精度であり、パスからチャンスを生み出すこともできる。

英『The Athletic』ではラウンド16での期待の選手としてレアル・マドリードのヴィニシウス・ジュニオールやアヤックスのセバスティアン・アレと共にゴンサウヴェスの名前を挙げている。

同紙でも彼のミドルシュートは注意が必要だとしており、ボルシア・ドルトムント戦での例を挙げている。この試合でも味方がボックス内で相手を引き付け、空いたバイタルエリアからゴンサウヴェスがシュートを放っている。これは彼の得意な形であり、リーグ戦でも決めている。シティとしては警戒すべきプレイだ。

ラウンド8進出のためにも、1stレグで大きな差を付けたいシティ。そこでの失点は避けたい事態であり、ゴンサウヴェスへの対応は慎重に行うべきだといえる。

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