南野、冨安に続く3人目のプレミアリーガー誕生? チャンスを掴みたいMF川辺駿の挑戦

スイスで躍動している川辺 photo/Getty Images

英国行きが囁かれている

欧州5大リーグの一つに数えられるイングランドのプレミアリーグ。近年ではリヴァプールやチェルシーがCLを制するなど、レベルが上がってきている。そんなプレミアで活躍しているのが前述したレッズの南野拓実とアーセナルの冨安健洋だ。特に冨安は右サイドバックとしてガナーズで不動の地位を築いており、ミケル・アルテタ監督から信頼を得ている。元日に行われたマンチェスター・シティ戦では対峙するラヒーム・スターリングを完璧に抑えており、さらに評価を上げた。

そんな彼らに続く3人目のプレミアリーガーとなりそうなのが。スイスリーグのグラスホッパーでプレイするMF川辺駿だ。

Jリーグではサンフレッチェ広島やジュビロ磐田でプレイし、広島時代には日本代表森保一監督から指導を受けていた川辺は今夏の移籍市場でスイスに渡っている。加入初年度となった21-22シーズンだが、既にチームではスタメンを掴んでおり、ここまで16試合に出場して4ゴール2アシストと輝かしい成績を残している。

欧州を舞台にしても変わらないパフォーマンスを見せている川辺だが、プレミアリーグのウルブズに移籍する可能性が浮上しているようだ。スイスメディア『Blick Sport』によれば現在スイスリーグは中断期間に突入しており、5日からトレーニングを再開するのだが、川辺はそのトレーニングを欠席するとのこと。理由としてはプレミアリーグ・ウルブズのトレーニングに参加するためであり、既に英国入りしているという。

ウルブズのオーナーである郭広昌氏はグラスホッパーを2020年に買収しており、2クラブ間での選手取引は盛んに行われている。今夏の移籍市場ではレオナルド・カンパーナがウルブズからグラスホッパー入りしており、川辺はその逆の形でプレミア移籍を目指す。

トレーニングでのアピール次第だが、ウルブズは[3-4-3]を採用しており、川辺が起用されるのであればダブルボランチだ。このポジションはジョアン・モウティーニョとルベン・ネベスが不動のスタメンであり、チームに加わるのであれば超える必要のある壁となる。フルタイムで走れるスタミナ、配球力、積極的な攻撃参加、守備での貢献とこのポジションで求められるタスクは多く、川辺としても実力を試す絶好の機会だ。

海外初挑戦でプレミア行きのチャンスを掴んだ川辺。スイスリーグ18節ではベストイレブンに選ばれるなど、欧州でもその実力を示しており、今冬でのウルブズ行きを掴めるか。

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