着実に成長を遂げるガナーズの新星 ペペをベンチに追いやったその“守備強度”

評価を高めているマルティネッリ photo/Getty Images

まだ20歳の選手だ

プレミアリーグ第16節アーセナル対サウサンプトンの一戦が行われ、3-0でホームチームの快勝となった。ガナーズは直近2試合で敗れており、連敗の悪い流れを断ち切ることに成功した。

これで今季8勝目を記録したアーセナルだが、FWガブリエウ・マルティネッリが左サイドで躍動して見せている。

ブラジルの4部リーグに相当するイトゥアーノから直接プレミアリーグのクラブへやってきた、珍しい経歴を持つマルティネッリ。アーセナル3季目となった今季は次第に出場機会を増やしており、既に9試合で1ゴール2アシストの記録を残している。直近ではエミール・スミス・ロウの離脱からチャンスを掴んでおり、着実に評価を高めている若者の一人だ。

勝利したセインツ戦ではスミス・ロウがベンチ入りするも、左サイドでは変わらずマルティネッリが起用され、フル出場している。

そんなマルティネッリの強みは献身性のある高い守備強度だ。自陣の危ない位置でボールロストしたとしても、怒涛の勢いでマルティネッリがプレスバックし、事なきを得るシーンは何度も見られている。タックル成功数もチームトップの3回を記録しており、左サイドから守備に安定感を生んでいる。

また、プレイスタイルがウイング兼ストライカーというのもチームとしては助かる。セインツ戦でセンターフォワードに入ったアレクサンドル・ラカゼットは中央に留まる選手ではなく、常にポジションを変えて攻撃を活性化させている。だが、以前まではラカゼットが空けたスペースを誰も使わないため、攻撃に厚みが生まれなかったが、マルティネッリがいることで自然とスムーズに攻撃が行えるようになる。また、マルティネッリが中央にポジションを移すことで縦への突破を得意とするキーラン・ティアニーが使うスペースを空けることにも成功しており、他選手との良い連携が目立っている。

ここにきて存在感を高めているマルティネッリ。ニコラ・ペペよりも完全に序列は上となっており、今後の成長に期待だ(データは『WhoScored.com』より)。

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