得点もアシストも量産する万能アタッカーが大人気 ライプツィヒで覚醒した23歳

ライプツィヒで得点もアシストも量産しているエンクンク photo/Getty Images

来夏はマーケットの目玉となるか

2021-22シーズンにブンデスリーガやチャンピオンズリーグで出色のパフォーマンスを披露している男は、来夏移籍市場の目玉となるかもしれない。その男とは、RBライプツィヒに所属するMFクリストファー・エンクンク(23)だ。

独『Sport Bild』によると、今季ライプツィヒで絶好調をキープする同選手には、複数の欧州ビッグクラブから問い合わせが殺到しているのだという。現時点で熱心に彼の動向を追っているとされるのはレアル・マドリード、ユヴェントス、マンチェスター・シティの3クラブ。加えて、そのほかには過去に彼を手放した経緯のあるパリ・サンジェルマンも、このフランス人MFの買い戻しを計画しているとのこと。かねてよりその攻撃性能はブンデスで高く評価されていた彼だが、一体なぜここにきて人気が急上昇しているのだろうか。

その理由は、間違いなく彼の得点能力が開花したからだろう。以前からライプツィヒの攻撃陣で存在感を放っていたエンクンクだが、その能力のなかで最も目立っていたのは味方のゴールをお膳立てする能力だった。それは19-20シーズン(5ゴール16アシスト)と20-21シーズン(7ゴール11アシスト)の成績を見ても、窺い知ることができるだろう。昨季までのエンクンクは優秀なチャンスメイカーでこそあれど、絶対的なフィニッシャーと呼べる選手ではなかったのだ。
しかし、ジェシー・マーシュがライプツィヒの新監督に就任した今季、エンクンクは新たな一面を見せ始めた。開幕直後こそ以前までと同じようにサイドの役割を任されることも多かった同選手だが、ここ最近は中央でプレイする機会も増えて得点数が急激に増加。ここまでは公式戦17試合に出場して、実に11ゴールを荒稼ぎしている。近頃はCFとしても起用されており、ストライカーとしても存在感を発揮している。

それでいて、アシスト数も「7」と高水準をキープしているエンクンク。パスの出し手にも受け手にもなれる選手に進化したとあっては、先述したビッグクラブたちが放っておかないのも納得できるところだろう。今季ブンデスで一気に選手としてスケールアップしているエンクンクだが、はたして彼は来夏どのような決断を下すこととなるのだろうか。ライプツィヒで覚醒中の万能FWからは、今後も目が離せない。

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