武者修行はもう結構? 期待の19歳が待ち望むマンUでの勝負

マンU期待の若手の一人であるペリストリ photo/Getty Images

「ユナイテッドにとどまりたい」

昨夏、ウルグアイからマンチェスター・ユナイテッドにやってきた将来性豊かなドリブラー。そう聞けば、多くの人はFWファクンド・ペリストリ(19)を思い浮かべることができるだろう。移籍初年度は冬からアラベスにレンタルされ、武者修行先でリーグ戦12試合に出場した同選手。順調に経験を積んでいることもあって、マンUファンの期待は大きいはずだ。

そんなペリストリだが、彼は来季どこでプレイすることとなるのか。一般的に考えれば、もう1年どこかレベルの高いリーグで武者修行を積むのがベストだろう。来季のマンUにはドルトムントからFWジェイドン・サンチョが加入したこともあり、前線のポジション争いは熾烈になる。ペリストリの能力は高いにしても、ここで生き残れるほどの実力かと言われれば疑問は残る。まだ若いだけに、今はじっと能力を磨くとき、そう考えるのが自然だ。

実際、クラブもペリストリにはもう1年のレンタル移籍を用意している様子。現地時間18日に行われたダービ・カウンティとのプレシーズンマッチ終了後、オーレ・グンナー・スールシャール監督は同選手の去就に関して「ペリストリはもう一度レンタルされると思う。いろんなクラブからの関心があるし、それが彼の最大の利益にもなるからね」と『MUTV』に語っている。レンタル移籍は既定路線。誰もがそう信じて疑わない状況だ。
しかし、それでもペリストリ本人の希望は、あくまでもマンUで勝負することなのだという。レンタル移籍が濃厚とされるなかでも、同選手はマンチェスターで2021-22シーズンを過ごしたいと次のように語る。

「昨シーズン、僕はアラベスにレンタルされた。とても気分良く過ごすことができたよ。でも、今の僕はユナイテッドでプレイしている。ここでベストを尽くしているし、常に前進していることを実感できているよ。これからもここでプレイしたいね。ユナイテッドにとどまりたいんだ。若い才能がたくさん集まっているし、みんながもっとうまくなりたいと思っている。ユースの選手もベストを尽くしてトップチームでの居場所を探しているし、この環境にはとても満足しているんだ」(英『THE Sun』より)

レンタルで安定した出場機会を確保するよりも、厳しい競争に晒されながら自分を磨いていく方が好みな様子のペリストリ。はたして、首脳陣は期待の若手アタッカーが発したこのコメントをどのように受け止めるか。

ダービー戦では、後半からの出場で見事に得点を奪って見せたペリストリ。その才能は確かだが、一体この19歳はこの先どのような未来を辿ることになるのか。レンタル移籍を回避して勝負をさせるのも面白い。

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