“自由”、それこそが飛躍のキッカケ ハフェルツがFW起用で掴んだ手応え

トゥヘル監督就任以降、FWとして印象的なパフォーマンスを披露しているハフェルツ photo/Getty Images

新たなポジションで覚醒へ

フランク・ランパード前政権下では、ベストポジションを見つけるのに苦労していた印象も強かった。しかし、今ではその頃が嘘だったかのように、チェルシーでドイツ代表MFカイ・ハフェルツ(21)がチームの重要な戦力になっている。

ここまではリーグ戦25試合に出場し、4ゴール5アシストを記録しているハフェルツ。この数字だけを見るとイマイチかもしれないが、トーマス・トゥヘル監督就任後の9試合にフォーカスすると、同選手は3ゴール2アシストをマークしている。ランパード時代は少し苦しんだものの、ドイツ人指揮官の下でこの21歳は着実にチームへフィットしてきていると言っていいだろう。

そんなハフェルツがチェルシーにフィットした大きな要因として挙げられるのが、その起用法だ。チームのストライカーに調子の良い選手がいないという事情も相まって、トゥヘル監督は多くの試合でこのMFを最前線のアタッカーにチョイス。すると、もとより得点力にも優れていたハフェルツはこのポジションで躍動。前線でタメも作れれば、自らゴール前に侵入して得点も狙えるFWとして機能するように。前線での自由を得たことで、ハフェルツは自身の強みを思う存分発揮することができるようになったのだ。

現地時間1日に行われたプレミア第34節フラム戦でも、ハフェルツはこのポジションに入って2ゴールの活躍を披露。いずれも素晴らしい抜け出しから奪った得点だった。トゥヘル監督の下で、ひとつ自分の良さが生きる道を見つけたハフェルツ。この調子でFWとしてもハイレベルな選手に育っていけば、彼はこれまでよりもさらに一段階上の存在となることができるだろう。期待の若手から、いよいよワールドクラスへの扉は開かれたと言っていい。

「僕は前線のどこでもプレイする。9番、10番、そしてその中間が多いね。正直なところ、正確なポジションは自分でも100%はわかっていないんだ。だけど、この役割を任されてからは、とても気分良くプレイすることができているよ。僕にとってはパーフェクトなポジションだと思う。ボックスの中で相手の脅威になることができるし、たくさんボールを持つことも可能だ。どちらも好きだから、本当に素晴らしい仕事を与えてくれたと思う。このおかげで、僕は自信を深めることができたんだ」(英『Daily Mirror』より)

本人も現在のポジションにおけるプレイには、かなりの手応えを感じている様子。加入当初は各方面から物足りないとの指摘を受けることも多かったが、今のハフェルツはそんな時期も懐かしく思えるほどの期待感を抱かせる存在となった。さらなる飛躍のキッカケを掴んだ21歳の大爆発。もしかすると、その瞬間はもうすぐそこにまで迫っているのかもしれない。

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