“追う立場”になったバルサとレアル アトレティコ独走優勝を止めるキーマンは

偽9番的な起用法で、存在感を高めつつあるイスコ photo/Getty Images

アトレティコと両チームの勝ち点差は「5」

序盤戦から今季のリーガ・エスパニョーラを牽引してきたアトレティコ・マドリード。これまでの持ち味だった堅守速攻をベースにしつつ、バルセロナから獲得したルイス・スアレスの攻撃力を最大限活かす戦い方で順調に勝ち点を積み重ねてきた。

そんなアトレティコだが、ここにきて勝ち点のペースが少し落ちている。2月に行われたレバンテとの連戦を1分け1敗で終えるなど、開幕10試合を無敗と圧倒的な強さで突き進んだ序盤戦ほどの勢いは感じられなくなっている。

アトレティコの13-14シーズン以来の優勝に待ったをかけるべく迫るのがバルセロナとレアル・マドリードの2チーム。序盤戦から不安定な戦いを続け“2強”の弱体化が懸念された両チームだが、ここにきて試合数に差はあるものの勝ち点差「5」と、ディエゴ・シメオネ率いるチームの独走を止める動きを見せている。

バルセロナは、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦の1stレグではパリ・サンジェルマン相手に1-4で惨敗を喫したものの、国内リーグに関しては15試合負けなしと好調を維持。前節には国王杯準決勝の1stレグで0-2で敗れたセビージャ相手に2-0でリベンジに成功しており、同勝ち点ながらレアル・マドリードを抑えて2位につけている。

逆転のカギを握るのはやはりリオネル・メッシだろう。今季限りでのバルセロナ退団が噂されモチベーションの低下も心配されるメッシだが、ここまで得点ランクトップの19ゴールとピッチでは結果を残している。これまで幾度となくバルセロナにタイトルをもたらしてきたアルゼンチン代表FWがその左足でチームを救えるのか。カップ戦で苦戦を強いられている今、リーグ戦でアトレティコに迫る上でその存在は欠かせない。

3位のレアル・マドリードはセルヒオ・ラモス、カリム・ベンゼマ、ダニエル・カルバハルなどこれまでチームを支えてきた主力が怪我で離脱。攻守の大黒柱を欠く苦しい台所事情の中で、指揮官であるジネディーヌ・ジダンの手腕が問われるシーズンとなっている。指揮官の采配がここからの明暗を分けるはずだ。

そんなレアルのキーマンにはイスコを挙げたい。ラモス、カルバハルが抜けた穴はナチョ・フェルナンデス、ルーカス・バスケスという仕事人が埋めている一方、ベンゼマが抜けた穴は試行錯誤が続いている。ジダンはCL決勝トーナメント1回戦の1stレグのアタランタ戦でイスコを偽9番で起用するサプライズを見せ可能性を感じさせた。一時期は移籍も噂されたスペイン代表MFがここにきて調子を上げているのはレアルにとっては心強いだろう。

優勝に向けて、アトレティコが依然として優勢なのは変わらない。首位を追うバルセロナとレアルの中でメッシやイスコといったタレントがチームを逆転優勝に導けるか。終盤にかけてリーガ・エスパニョーラの優勝争いから目が離せない。

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