世界最高級の右SBも目指せるはず バイエルンで苦しむ24歳の大逆襲はあるか

今季バイエルンで苦しい時間を過ごすこととなっているパヴァール photo/Getty Images

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秘めるポテンシャルは最高級

ドイツの絶対王者で居場所を失いつつある守備者は、はたしてここから現在の苦境を脱することができるか。その守備者とは、現在右サイドバックのポジションを明け渡すこととなってしまっているフランス代表DFバンジャマン・パヴァールだ。

加入初年度となった昨季こそ安定したパフォーマンスを披露したパヴァールだが、今季はなかなかその本領を発揮することができていない。特に心配なのはその攻撃面で、クロス成功率は昨季の28.8%から今季11.5%にまで下落している。加えて、ドリブル試行回数も2020-21シーズンは未だ“ゼロ”。昨季はシーズンで25回も勝負を仕掛けていたことを考えると、これは明らかに異常な数字と言っていい。

この不振を受けて、ハンジ・フリック監督はここのところDFニクラス・ズーレを右SBとして起用。パヴァールは自身の不調によって、チーム内での序列を下げることとなってしまった。しかし、バイエルンのCEOを務めるカール・ハインツ・ルンメニゲ氏は、このフランス代表DFの復活に大きな期待を寄せている。本人次第な部分も多いが、パヴァールは世界最高級の右SBも目指せるはず。同氏はそのように独『Welt』へ次のように語る。
「ベンジーは今の状態よりも、将来的にはもっと良いプレイヤーとなるだろう。彼は本当に素晴らしいDFなんだ。いずれは世界最高の右サイドバックの一人になることも絶対に可能だ。それを実現できるかどうかは彼の気持ち次第だけどね。でも、ポテンシャル自体はそれほどのものを備えていると、私は確信しているよ」

今季は思うようなシーズンを過ごすことができていないパヴァールだが、はたして彼はここから本来の姿を取り戻すことができるのか。24歳の守備者が秘める可能性に期待している人は決してルンメニゲ氏だけではないだろう。フランス代表DFの華麗なる逆襲に期待したいところだ。

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