ライバルである前に“仲間“ 二人三脚で歩むリヴァプールの新鋭CBたち

今季リヴァプールで躍動するウィリアムズ(左)とフィリップス(右) photo/Getty Images

「僕らの競争は非常に健全」

2020-21シーズン、相次ぐ主力選手の負傷離脱に悩まされているリヴァプール。軸となるオランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクとイングランド代表DFジョー・ゴメスを欠いた同クラブの最終ラインは、現在“火の車”状態と言っていい。現在はジョエル・マティプや中盤を本職とするファビーニョのコンバートなどでなんとか急場を凌いでいる。

そして、その2人以外にもリヴァプールの緊急事態を救っている選手がいる。23歳DFナサニエル・フィリップスと19歳DFリース・ウィリアムズだ。シーズン開幕前にはほぼ無名だったと言っていい両名。しかし、彼らはこの緊急事態で出番を与えられると、トップレベルでも通用するクオリティをピッチ上で披露。マティプとファビーニョにも休養は必要となってくるだけに、彼らの存在は現在のリヴァプールにおいて非常に重要なものとなっている。

そんななか、ウィリアムズがフィリップスとの関係について口を開いた。互いにチームの緊急事態を救う存在となっている2人だが、その一方で彼らはポジションを争うライバルでもある。主力不在の間に少しでもアピールチャンスを増やしたい気持ちは、もちろん双方ともにあるはず。しかし、ウィリアムズ曰く、彼らの関係はこの上なく良好なようだ。ライバルである前に、フィリップスはともに戦う仲間。これを強調しつつ、ウィリアムズは次のように語る。英『Daily Mirror』が伝えた。
「もしどちらか一方だけがスタメンに選ばれたとしても、いちいちひどく落ち込んだりはしないよ。僕らは互いを祝福するんだ。僕らの競争は非常に健全なのさ。ナットがチャンスを得て、素晴らしい結果を残せば僕も嬉しい。僕がそうなった時も、ナットはきっと喜んでくれると思うよ。僕らは一心同体。競争はするけれど、相手を妬む感情は一切ないんだ。彼は良きライバルなのさ」

自身と同じ立場だからこそ、ともに手を取り合って同じ目標を目指すことができる。ウィリアムズはフィリップスに対して、そんな感情を抱いているのかもしれない。今季のリヴァプールで頭角を現した2人の若きセンターバック。将来的に彼らがファーストチョイスのCBコンビとなれば面白い。

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