C・ロナウドの“ストイック伝説”また1つ 「クレイジーだって思った」

ピッチ外でも弛まぬ努力を続けていることで知られるC・ロナウド photo/Getty Images

深夜2時半からのランニング

ユヴェントスに所属するポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドの魅力はピッチ外にも溢れている。サッカーのために日常生活を犠牲にするストイックさもそのひとつだろう。

「ランチに誘われたらサラダと鶏肉、水しか出てこなかった(パトリス・エブラ)」、「9時から練習なのに6時にはジムにいた(カルロス・テベス)」など、これまで周囲の選手によって明かされた彼のストイックすぎる逸話は数知れない。“サッカーサイボーグ”とでも言うべきだろうか。そんなC・ロナウドの“ストイック伝説”にまた新たなエピソードが加わった。

そのエピソードを明かしたのは、かつてスポルティング・リスボンの下部組織でC・ロナウドとともにプレイしたジョゼ・セメド(現ヴィトーリア・セトゥーバル)だ。過去、同選手はこのスーパースターのストイックすぎるトレーニングに午前2時半から付き合わされたとポルトガル『Record』に対して次のように語っている。
「遠征先の中国から戻ってくる時のことを覚えているよ。 パイロットはあと1時間ほどだと伝えてきた。僕はそれを聞いて、足を伸ばしながら帰った後に彼の家にあるスパで寛ぐことを考えていたんだ。プールに入り、マッサージを受ける。頭の中はそれでいっぱいだったね。でも、午前2時半にマドリードに着くと、ロナウドは部屋で準備を始めたんだ。それから彼は僕の部屋にショーツを持ってきて、『セメ、走りに行くよ』って言ってきた。嫌だとは言えなかったよ。僕は『はいはいはい、それをこっちまで持ってきてくれ』って答えた。結局準備してから走りに行ったよ。その時、コイツはなんてクレイジーなんだって思ったね」

なんと、C・ロナウドは中国までの長距離遠征を終えた直後にも深夜からランニングを行なっていたという。頭の中はリラックスモードとなっていたセメド。少しかわいそうにも思えてくる。

しかし、そのストイックさが今日のC・ロナウドを作り上げているのは間違いない。彼も仲間に自身の向上心を伝染させたかったのだろう。日々弛まぬ努力を続けるサッカー界のスーパースター。次はどんな逸話が明らかとなるか。少し楽しみにもなってきた。

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