“日本のプジョル”へ ドイツが驚く178cmの日本人ファイターMFの凄さ

シュツットガルトの遠藤航 photo/Getty Images

空中戦に大切なのはサイズだけではない

昨季ベルギーのシント・トロイデンで結果を残した3人の日本人選手がいた。現ボローニャDF冨安健洋、現フランクフルトFW鎌田大地、現シュツットガルトMF遠藤航だ。

このうち新天地で少々出遅れてしまったのが遠藤だ。シュツットガルトではなかなか出番が回ってこず、昨年11月3日のディナモ・ドレスデン戦でようやく1分間だけプレイタイムが与えられた。

ボローニャで不動の地位を築く冨安、フランクフルトの一員としてヨーロッパリーグでも結果を出した鎌田に比べ、遠藤のシュツットガルト移籍を失敗と捉えた人も多かったはずだ。
しかし、事態はいきなり変わる。11月24日のカールスルーエ戦にフル出場すると、そこから年内のゲーム全てにフル出場。守備的MFとして遠藤が計算できる選手だと認められたのだ。

中でも独『Bild』が驚いているのは、空中戦の強さだ。遠藤は178cmと決して大柄な選手というわけではないが、海外の屈強な選手たちとも空中で互角に戦うことができる。

この強みについて遠藤は、「タイミングが最も重要で、ジャンプ力には自信がある」とコメントしている。背の高さだけで勝負するのが空中戦ではないのだ。

遠藤は同じ178cmの元スペイン代表DFカルレス・プジョル、180cmのバルセロナMFアルトゥーロ・ビダル、175cmの元イタリア代表DFファビオ・カンナバーロを1つのモデルとしているようで、彼らもそれほどサイズがあるわけではない。それでも闘争心と身体能力を武器にトップリーグで活躍を続けてきた。

遠藤は派手なテクニックを持つ選手ではないものの、170cm台ながら空中戦でもファイトできる貴重な日本人MFだ。日本代表でもボランチのスタメン候補であり、柴崎岳のサポート役として高い評価を得る。

冨安らに比べると少しばかり出遅れたが、日本のプジョルやカンナバーロへの道を目指す遠藤は着実にドイツの地で評価を高めている。

●電子マガジンtheWORLD(ザ・ワールド)最新号を無料で公開中!

最新号は、いよいよ始まるチャンピオンズリーグ・ラウンド16を徹底プレビュー。アトレティコ×リヴァプール、レアル×シティなどビッグカードが目白押しの今季CL。注目対決の行方に豪華執筆陣が迫ります!

こちらから無料でお読みいただけます。
http://www.magazinegate.com/theworld/

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.291 究極・三つ巴戦線

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ