“元イングランド黄金世代”の新たな挑戦 続々と歩み始める指導者への道

レンジャーズを指揮するジェラード photo/Getty Images

プレミアでイングランド人監督の評価アップへ

現在のイングランド・プレミアリーグには名将が集まっており、マンチェスター・シティのジョゼップ・グアルディオラやリヴァプールのユルゲン・クロップを筆頭に世界的に知られた指揮官がチームを驚くべき速度で強化している。

プレミアリーグの各クラブが強化されるのは良いことだが、気になることもある。それは外国人監督にプレミアが支配されているということだ。イングランド人監督が優勝争いに絡んでくるようなことはほとんどなく、優秀な外国人監督が次々とプレミアにやってきている。

その流れに区切りをつけられるのだろうか。英『Daily Mail』が注目しているのは、かつてイングランド黄金世代と言われた選手たちの指導者キャリアだ。今夏には元イングランド代表MFフランク・ランパードが古巣チェルシーの指揮官に就任。まだランパードは指揮官として大きな成果を残したわけではないが、異例の早さで古巣の指揮を任されることになった。
暫定監督を除けば、チェルシーがイングランド人監督の下で戦うのは1993年から3年間チームを率いたグレン・ホドル氏以来ということになる。ジョゼ・モウリーニョ、カルロ・アンチェロッティなど、チェルシーもとにかく外国人監督の活躍が目立つクラブだった。

ランパードの他にはスティーブン・ジェラードがスコットランドのレンジャーズで腕を磨いており、今夏の女子ワールドカップでイングランド代表をベスト4に導いたのはエヴァートンなどで活躍したフィル・ネビルだ。

プレミア昇格を決めたアストン・ビラでは元イングランド代表DFジョン・テリーがアシスタントコーチを務めており、同じく元イングランド代表DFのソル・キャンベルはイングランド・リーグ2のマクルズフィールド・タウンの指揮官を務めている。残念ながら昨季は降格してしまったが、プレミア・チャンピオンシップからの再出発を図るフラムは今年の5月に元イングランド代表MFスコット・パーカーを正式な指揮官に任命している。

現在イングランドのA代表を指揮しているのはイングランド人監督のガレス・サウスゲイトで、サウスゲイトもミドルズブラで経験を積んでから代表監督となった。ジェラードやランパードら黄金世代と呼ばれた選手たちが指導者として成長し、プレミアの強豪を指揮できるレベルになればイングランドにとって理想的だろう。まず今季ランパードがその一歩を踏み出す。

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