17歳DFに高まる期待
今夏リヴァプールの補強第一号となったのは、17歳の若きDFゼップ・ファン・デン・ベルグだった。ファン・デン・ベルグはPECズヴォレの下部組織で育ってきたオランダ人センターバックで、リヴァプールでは現在オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクが最終ラインを統率している。ファン・デン・ベルグは同じオランダ人DFということもあり、第2のファン・ダイクと注目されているのだ。
17歳という年齢を考えると、まだプレミアリーグで戦う準備は整っていない。将来への期待を込めた補強で、2、3年後にスタメンに食い込んでくれば理想的だろう。英『Daily Mirror』によると、PECズヴォレでファン・デン・ベルグを指導した経験を持つヨン・ファント・シップもそのポテンシャルを絶賛する。
「ゼップは新たなベッケンバウアーというわけではないが、彼は完璧主義者だ。あの年齢でそのようなタイプは多くない。現時点ではファン・ダイクのようだよ。テクニック、戦術面で彼はトップレベルでプレイする準備ができている。彼はスピードがあるし、空中戦も強い。彼はビッグプレイヤーになれるよ。まだ完璧に準備できているわけではないが、もうすぐだ」
現世界最高のセンターバックの1人とも言われるファン・ダイクは、28歳を迎えている。ファン・デン・ベルグとは10歳離れていることになり、後継者候補として育ってくれれば理想的だ。ファン・ダイク獲得には7500万ポンドという大金を注ぎ込むことになったわけだが、リヴァプールは17歳のファン・デン・ベルグをファン・ダイク2世へと成長させられるのか。上手く育成できれば将来への大きな財産となるはずだ。