奇策でCL8強へ導き評価急上昇中のアッレグリ 気になる今夏の去就は?

今夏も去就に注目が集まっているアッレグリ監督 photo/Getty Images

会談はシーズン終了後? 今は「目標達成」に集中

シーズンが終わりに近づくにつれて、毎年のように浮上するユヴェントスの指揮官去就問題。今夏もチームの指揮官を務めるマッシミリアーノ・アッレグリ監督の進退に注目が集まっているが、セリエA7連覇中のこの名将も、クラブの首脳陣も、今は「目標達成」だけに集中している。

昨夏の移籍市場で、レアル・マドリードからポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを獲得し、満を持して2018-19シーズンを迎えたユヴェントス。今月17日に行われたセリエA第28節(ジェノア戦)で、今季リーグ戦初黒星を喫し、クラブ史上2度目の無敗優勝の夢は潰えたものの、10試合残して2位ナポリと勝ち点差「15」と、前人未到のセリエA8連覇へ向けて首位を独走している。また、チャンピオンズリーグでは、ラウンド16の1stレグでアトレティコ・マドリードに0-2で敗れるも、2ndレグでロナウドのハットトリックの活躍により2戦合計スコア3-2とひっくり返し、見事ベスト8進出。悲願の欧州制覇へ向けて、また一歩前進した。

そんなユヴェントスの指揮を執るのがアッレグリ監督だ。同クラブでの手腕が評価され、近年多くのビッグクラブは熱視線を送る。先のアトレティコ戦でも、3バックの一角に本来中盤の選手であるエムレ・チャンを、ウイングバックに守備よりも攻撃が得意なジョアン・カンセロとレオナルド・スピナッツォーラを配置する超攻撃型システムの奇策を披露し、見事逆転突破へ導いた。試合後、多くのメディアが指揮官へ賛辞を贈っており、この一戦でさらに評価を上げたことだろう。
しかし、アッレグリ監督が評価を上げるにつれ、指揮官の周辺は騒がしくなり、ユヴェントスファンは来季以降が気が気でないのではないか。そんな中、ユヴェントスの副会長を務めるパベル・ネドベド氏が、指揮官の将来について言及。『DAZN』のインタビューで「我々は目標を達成するまで、将来の話を脇に置いておくことで(アッレグリと)合意した」と明かした。

そして「(アトレティコ戦は)素晴らしい夜だったし、我々はそれを高く評価している。ただ、会長や監督は我々の目標を優先しているんだ。将来や契約については後々話すことになるが、これは非常に賢明な判断だと思うよ」と述べており、シーズン終了後、もしくは今季の結果が決まってから話し合いを行うようだ。はたして、アッレグリ体制は来季も続投されるのか。

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