開幕から“走り勝った”湘南 曺監督の手応えは?[映像アリ]

2012年より湘南を率いている曺監督。チームを更なる高みへと導けるか photo/Getty Images

「スプリントが200回近くあったが……」

2019年の明治安田生命J1リーグの第1節が23日に行われ、ホームの湘南ベルマーレが北海道コンサドーレ札幌に2-0で勝利した。

試合全体を通じて[3-4-2-1]の布陣を敷き、ワントップの山﨑凌吾、及びツーシャドーの中川寛斗と武富孝介を起点にハイプレスを敢行した湘南。相手の最終ラインからのビルドアップを妨害し、ロングボールを蹴らせるという展開に持ち込んだ。山根視来、坂圭祐、大野和成の3バックが相手のFWジェイとの空中戦に競り負ける場面も見受けられたものの、3バックとダブルボランチ(松田天馬、齊藤未月)が終始コンパクトな距離感をキープ。幾度となくセカンドボールを回収した。

また、前半26分に左ウイングバックの杉岡大暉が自サイドを駆け上がって決定的なシュートを放つなど、同じく[3-4-2-1]の布陣を敷く札幌のウイングバックの背後を狙うというプランも奏功。この攻撃を徹底し何度も札幌ゴールを脅かした。試合後の公式会見に出席したベルマーレの曺 貴裁監督は、目論み通りの展開であったことを強調している。
「この試合でチームとして200回近くスプリントを記録しましたが、どちらかと言うと自分たちが攻撃に出ようとした時のものが多かった。これはチームとして良いことです。(無得点に終わった)前半は僕のなかでそんなに内容が悪いとは思いませんでした。攻撃に転じようとした時のボールロストはありましたが、シュートまでいける場面もありましたし、後ろの選手もきちんと体を張れていました」

昨年のJ1リーグで1試合平均のボール支配率が43.4%と、全18クラブ中3番目に低い数値だった湘南だが(データサイト『Sofa Score 』より)、攻守両面で“走り勝つ”サッカーを徹底し、昨季はルヴァン杯を制している。今季開幕戦でも自分たちの持ち味を存分に発揮してみせたが、更なる飛躍を遂げることができるだろうか。


参照元:youtube

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