不在時の失点が15! ユナイテッドを救うベテランMFの重要性がデータで浮き彫りに

マンチェスター・ユナイテッドのカゼミロ Photo/Getty Images

中盤の生命線

マンチェスター・ユナイテッドにおいて、ベテランMFカゼミロの重要性がデータで明確に示されている。彼は、プレミアリーグ第11節のトッテナム・ホットスパー戦でも安定したプレイを見せたが、彼が負傷で交代を要求した後にチームは2失点を喫した。最終的にマタイス・デ・リフトのロスタイム弾で勝ち点1を確保したものの、カゼミロの不在が守備の崩壊に直結することが改めて浮き彫りとなった。

昨シーズンから徐々にコンディションを取り戻したカゼミロは、今やユナイテッドの中盤に欠かせない屋台骨である。しかし、今シーズンの公式戦でのデータは驚くべきものだ。カゼミロがピッチ上にいる間の失点がわずか5失点なのに対し、彼が不在時の失点は15失点に上っている。

このデータは、ユナイテッドにとって中盤の選手層強化が急務であることを示している。夏の移籍市場でカルロス・バレバの獲得を逃したユナイテッドだが、カゼミロの存在が中盤の機能不全を覆い隠していると言っても過言ではない。ブルーノ・フェルナンデスとのデュオは好調なユナイテッドを支える要であり、カゼミロの貢献度は計り知れない。

後半戦に向けて、33歳のブラジル代表MFがシーズンを通してフル稼働するのは現実的ではない。ましてや来季、ヨーロッパ大会に復帰することになれば、負担はさらに増す。カゼミロへの依存度があまりに高い現状を打開するためにも、今冬や来夏の移籍市場で、いかに強力な6番タイプの選手を獲得できるかが、プレミアリーグやカップ戦で上位進出を果たす鍵となるだろう。それでもなお、今季のカゼミロが見せるリーダーシップと安定感は、称賛に値する。

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