シティに続きリヴァプールも低迷 王者が苦戦する近年のプレミアリーグ。ペップは昨季の絶不調を「混乱していた」「エネルギーがなかった」と振り返る

マンチェスター・シティのペップ・グアルディオラ監督 photo/Getty Images

リヴァプールがまかさの4連敗

プレミアリーグ第9節ブレントフォード対リヴァプールの一戦が行われ、3-2でホームチームが勝利を手にした。

リヴァプールはこれでリーグ戦4連敗。開幕から5連勝とロケットスタートを切ったが、第6節クリスタル・パレス戦を機に崩壊の一途をたどっている。

プレミアリーグのディフェンディングチャンピオンが大崩れするのは、これで2季連続。今でこそ好調なマンチェスター・シティだが、昨季は序盤から中盤にかけてリーグ10試合で2勝2分6敗という絶不調に陥っていた。当時の連敗記録は4で、今のリヴァプールはその数字に並んでいる。

『The Athletic』ではシティの指揮官であるペップ・グアルディオラ監督が、昨季の絶不調を振り返っている。

「あの時、我々は完全に混乱していた。10月から1月にかけてはプレミアでもCLでも1勝もできなかった。昨日、昨季のアストン・ヴィラ戦を見たが、我々はエネルギーがなく、勝利に値しなかった」

「昨季、我々がその状況に陥っていた時の問題点は、選手同士の競争だ。選手たちにエネルギーがなく、新しい選手を4、5人起用しようと思っても、それができなかったんだ」

「序盤はすごい良いプレイをしていたのに、65分以降は選手たちが疲れ果て、結果にがっかりすることが何回あっただろうか。それが繰り返されてしまった。でも選択肢がなかった。同じ選手たちを使うしかなかったんだ」

シティがリーグ戦で盛り返し始めたのは、第19節0-2で勝利したレスター戦以降のこと。

冬の移籍市場ではオマル・マルムシュらが新戦力として加わり、そのマルムシュはリーグ後半戦だけで7ゴール2アシストを記録し、チームにエネルギーをもたらしている。

その後シティは夏の移籍市場で多くのベテランとの別れを迎え、ラヤン・チェルキら新しい選手を獲得した。ニコ・ゴンザレス、アブドゥコディル・クサノフと昨季の冬に獲得した選手も徐々に適応し、4連覇時とは異なるスカッドが完成した。

シティは選手の入れ替えでエネルギーを取り戻したが、リヴァプールはその選手の入れ替えを今夏行ったばかり。今のリヴァプールには昨季のシティのようにエネルギーが足りないのか、適応に時間がかかっているのかどちらなのだろうか。

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