まさかRCランスがPSGを抑えてリーグ・アン首位に立つとは トヴァンら今夏の“13選手補強”が大ヒット

リーグ・アンの首位に立つRCランス photo/Getty Images

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どこまでペースを維持できるか

どこまで絶対王者パリ・サンジェルマンに喰らいつけるだろうか。現在フランス1部のリーグ・アンで首位に立っているのは、RCランスだ。

ここまでリーグ戦15試合を消化し、11勝1分3敗。昨季8位で終えていたRCランスがこれほど良い前半戦を過ごすとは予想外だったか。

伊『Calciomercato』もこのスタートに驚いているが、RCランスの場合は今年の冬から夏にかけてチーム構成が大きく変わってきた。今冬にはウズベキスタン代表DFアブドゥコディル・フサノフをマンチェスター・シティへ4000万ユーロで売却し、新シーズン開幕前の夏にもDFケビン・ダンソをトッテナムへ2500万ユーロ、MFアンディ・ディウフをインテルへ2000万ユーロ、ニール・エル・アイナウイをローマへ2350万ユーロで売却している。
他には昨季レンタルで加えていたFWムバラ・エンゾラがレンタル期間満了でACピサへ戻り、MFアンジェロ・フルジーニはサウジアラビアのアル・タアーウンへ、MFナンパリス・メンディはワトフォードへフリーで移籍するなど、昨季からチームの顔ぶれは大きく変わった。

これはクラブの財政的な問題も影響していて、選手たちのサラリー合計を抑えるべく動いてきたのだ。しかし補強に動かなかったわけではなく、今夏のRCランスは5400万ユーロを投じて計13人の新戦力を補強。

中でもフランス代表復帰を果たしたFWフロリアン・トーヴァンは大当たりで、600万ユーロで獲得した32歳のトーヴァンはここまで5ゴール2アシストと絶好調だ。他にも育成の名門であるオーストリアのザルツブルクから21歳DFサムソン・ベイドゥー(800万ユーロ)、ラピード・ウィーンから23歳MFママドゥ・サンガレ(800万ユーロ)、クリスタル・パレスから27歳FWオドソンヌ・エドゥアール(370万ユーロ)、ローマからはサウジアラビア代表DFサウド・アブドゥルハミドをレンタルで加えるなど、若手から中堅まで効果的に補強してきた。

結果的にはチーム構成が変わったことがポジティブな結果に繋がっていて、リーグ・アン優勝争いに絡めている。ここからPSGのペースについていくのは簡単ではないが、どこまで粘れるだろうか。RCランスの奮闘はPSG一強状態に近いものがあったリーグ・アンを盛り上げる要素となっている。



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