エル・クラシコは初のイングリッシュ・クラシックとなる 歴史上初のイングランド人対決に

バルセロナでプレイするラッシュフォード Photo/Getty Images

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ベリンガムVSラッシュフォード

ラ・リーガ第10節ではレアル・マドリード対バルセロナの「エル・クラシコ」が最大の注目ゲームとなる。勝ち点24で首位を走るレアル、勝ち点22でそれを追う2位バルサ。バルサが勝てば逆転も可能なため、ラ・リーガ前半戦最大の注目ゲームと言っていい。

単なるビッグクラブの対決というにとどまらず、スペインとカタルーニャという政治上の因縁を背負った両者の対決には長い歴史があるが、今回はその歴史上初めての「イングランド人対決」となる可能性があるようだ。レアル・マドリードのジュード・ベリンガムと、バルセロナのマーカス・ラッシュフォード。両選手ともに出場すれば、両クラブのトップチームでイングランド人選手が出場した初めての事例となり「イングリッシュ・クラシック」となると『MUNDODEPORTIVO』は伝えている。

そもそも両チームにイングランド人が在籍した例はあまり多くない。レアルに初めて加入したイングランド人は1979年に加入のFWローリー・カニンガムで、以降は1999年のMFスティーブ・マクマナマンの加入まで待たなければならない。2003年に加入のMFデイビッド・ベッカム、2004年に加入のDFジョナサン・ウッドゲイトとFWマイケル・オーウェン、そして2023年加入のベリンガムとこれまで6名のイングランド人がレアルに所属した。
バルセロナはさらに少ない。1986年から1989年までプレイしたFWガリー・リネカーと、バルセロナBに所属したMFマーカス・マグゲインのみ。マグゲインは2018年にスーペルコパでトップチームデビューしているが、クラシコへの出場経験はない。ラッシュフォードが3人目であり、今回初めてイングランド人対決の可能性が生まれた。

やや意外にも思えるが、イングランド人選手は伝統的に自国リーグでプレイする事例が多かったため、こういったケースはこれまで生まれなかった。ベリンガムはイングランド人選手としては珍しく国外でキャリアを積んでいる選手であり、彼以外にも国外でプレイする選手が近年は増える傾向にある。クラシコでの英国人対決は、そういった時代を表すひとつの事例といえるかもしれない。

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