FIFAランクTOP30に勝てないアメリカ代表 23位の韓国にも敗れ、国民の熱は冷めている?「もっと試合に足を運んでほしい」

W杯へ思うような結果が出ていないアメリカ代表 photo/Getty Images

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10日に戦う日本代表もTOP30のチームだ

2026ワールドカップ北中米大会まで1年を切ったが、開催国の1つアメリカの盛り上がりは今ひとつといった印象だ。7日には韓国代表と親善試合を戦ったが、0-2で敗北。会場はアメリカ・ニューヨークにあるレッドブル・アリーナだったが、目立ったのは赤いユニフォームに身を包む韓国サポーターの方だった。

米『SI』もアメリカの方がアウェイ側のようになっていたと取り上げていて、試合後には代表監督マウリシオ・ポチェッティーノがサポーターへ「もっと試合に足を運んでほしい」と呼びかけるほどだった。

アメリカ代表の人気が上がらない理由の1つに、強豪相手の結果が挙げられる。今回対戦した韓国はFIFAランク23位に位置しているが、アメリカはFIFAランク上位30チームとの直近8試合で実に7敗を喫しているのだ。
6月には19位のスイス代表に0-4のスコアで完敗を喫し、7月のゴールドカップ決勝ではベストメンバーでなかったとはいえメキシコ(13位)に1-2で敗れた。

昨年は親善試合でコロンビアに1-5、自国開催のコパ・アメリカではグループステージでウルグアイに0-1で敗北。そのコパ・アメリカはグループステージ敗退に終わっており、これでは客足が遠のくのも仕方がないか。

今夏のゴールドカップ決勝でメキシコに敗れた後、ポチェッティーノは国民に次のように呼びかけていた。

「我々は(準優勝に)落胆しているし、サポーターの皆さんにも勝てなかったことへの悔しさを理解してほしい。ただ、悲観的にはなってほしくない。なぜなら我々には良い選手が揃っているからだ。少し責任を感じている。アメフトのように他競技に興味を持っている人々にサッカーの情熱を伝えて共有することが我々の使命だからだ。熱が少しでもサッカーに反映できれば選手たちも喜ぶだろうし、目標達成へ助けとなるはずだ」

同メディアは代表戦のチケットが割高なことも客足が伸びない理由に挙げていて、ポチェッティーノが挙げたアメフトの熱狂にはまるで歯が立たない。

10日には日本代表との親善試合を戦うが、日本のFIFAランクは現在17位。順位だけで見れば韓国より上であり、アメリカが国民に振り向いてもらうにはTOP30のチームにこれ以上負けるわけにはいかない。



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