FWではなく、まさかのMFで初のセレソン入り 4年前は想像できなかった“大型MF”ジョエリントンの進化

ニューカッスルで活躍するジョエリントン photo/Getty Images

絶好調ニューカッスルで大きく成長

ドイツのホッフェンハイムでは大型ストライカーとして活躍していた選手が、まさかMF枠でブラジル代表入りすることになると誰が予想しただろうか。

ブラジル代表は6月17日にギニア、同20日にセネガルと親善試合を戦う予定となっており、28日にはその代表メンバーが発表された。そのMF枠に入ったのがニューカッスルのジョエリントンだ。

186cmのサイズを誇るジョエリントンは2019年にニューカッスル入りしているが、当時はセンターフォワードとして期待されていた選手だ。2018‐19シーズンにはホッフェンハイムでブンデスリーガ7ゴールを記録しており、そのフィジカルを活かしたダイナミックなプレイに期待がかかっていた。
しかし、プレミアリーグでは少々苦戦した。最初の2019-20シーズンは僅か2ゴールに終わってしまい、続く2020-21シーズンも4ゴールと振るわず。FWとしては失敗と評価されても仕方がない数字だ。

風向きが変わり始めたのは、昨季の後半戦だ。昨季途中よりチームの指揮官に就任したエディ・ハウがジョエリントンを中盤で起用するようになり、これが想像以上にフィットした。元よりパワーやサイズは十分にプレミアで通用する水準にあったが、アタッカーを本職としてきた選手とは思えぬほど献身性もあった。ハウのコンバートは大正解だったのだ。

ジョエリントンにとってブラジル代表招集は今回が初めてだ。同じニューカッスルからはブルーノ・ギマランイスも招集を受けており、2人はプレミアリーグで充実のシーズンを過ごしてきた。ダブル招集も妥当な結果だろう。

前線はトッテナムのリシャルリソン、レアル・マドリードのロドリゴ・ゴエス、今回は招集されていないが、アーセナルのガブリエウ・ジェズスなどセレソンにはタレントが多い。ジョエリントンがセンターフォワードとして代表入りを目指すのはハードルが高かったかもしれない。昨年のコンバートでジョエリントンのキャリアは一気に花開くことになり、ワールドクラスMFとしてのキャリアが始まった。

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