37歳でも得点量産のジェコ 幼少期の経験が精神力を強くした

1stレグで先制点を挙げたジェコ photo/Getty Images

先制点を挙げたジェコ

UEFAチャンピオンズリーグで18年ぶりのミラノダービーが開催された今シーズン。大観衆の中で行われた1stレグは、インテルが序盤に挙げた2点のリードを守り抜き、2-0と先勝した。

この試合で先制点を挙げたストライカーが今大会で4ゴール目を記録したエディン・ジェコだ。今年で37歳のジェコは、大舞台で勝利に大きく貢献した。彼はそれだけでなく、今季セリエAで31試合9ゴールを記録(第34節終了時点)。CLでも11試合4得点を挙げるなど、チームのエースとして活躍している。

英『talkSPORT』のインタビューにてジェコは自身の幼少期の記憶が今を支えていることを話した。ボスニア・ヘルツェゴビナ出身のジェコは幼少期にボスニア戦争を経験。「何かが起こったというニュースが入ってきて、常にストレスと不安があった。私はまだ若かったので、恐怖のあまりよく泣いていたよ」と当時について振り返った。
「記憶は私からは離れない。私は非常に悲しくトラウマ的な子供時代を過ごした。戦争が終わって、私は精神的にかなり強くなったと感じているよ」

ジェコはその経験から演壇で戦争にまつわる窮状を強調するなど、ボスニア初のユニセフ大使にも就任している。幼少期に培った精神力と、そのたゆまぬ努力はサッカーにも生かされており、今日の活躍につながっている。

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