公式戦4戦未勝利とミランは絶不調 冬の即戦力補強なしで立ち直ることはできるのか

インテル戦も低調に終わったミラン photo/Getty Images

冬に獲得したのは未知数の24歳GKデビス・バスケスのみ

19日、スーペルコッパ・イタリアーナのインテル戦を0-3で落とし、タイトル獲得のチャンスをふいにしたミラン。その上、直近公式戦4試合の成績は2分2敗となってしまった。ワールドカップに参戦した選手の疲労の蓄積や、夏に獲得した選手の貢献度の低さなどが要因として考えられるが、今月中に新戦力を獲得する必要はないのか。
 
前半の早い時間帯に2点を失い、追いかける展開となったインテル戦のミラン。後半に入ると少しギアを上げたが、結局ゴールを奪うことはできず。ステファノ・ピオリ監督はFWディボック・オリギやFWチャールズ・デ・ケテラエルなどを投入して打開を図ったが、逆にFWラウタロ・マルティネスにダメ押しのゴールを決められ、万事休すとなった。
 
伊『Gazzetta dello Sport』は、冬の移籍市場で動きを見せていないミランの姿勢に懐疑的な目を向けている。明らかに疲れの溜まっているFWオリヴィエ・ジルーや負傷離脱を繰り返しているオリギに代わるセンターフォワード、FWアレクシス・サレマーカーズやFWジュニオール・メシアスよりも質の高い右ウイング、GKチプリアン・タタルシャヌよりも存在感を発揮できる第2ゴールキーパーなどを優先して獲得すべきだと指摘した。
 
しかし、同メディアによれば、テクニカル・ディレクターのパオロ・マルディーニ氏は「冬の移籍市場では何もしない」と数日前に述べていたようで、ピオリ監督も「チームは今のままで大丈夫だ」とマルディーニ氏の意見に同調しているという。
 
今季からミランでプレイしている選手の中で、戦力としてそれなりに機能しているのはDFセルジーニョ・デストとMFトンマーゾ・ポベガくらいであり、オリギやデ・ケテラエルといった選手たちは期待されていたほど活躍することができていない。現状を踏まえれば、MFフランク・ケシエなどが抜けた穴を塞ぎきれているとは言い難く、結果的に夏の補強が効果的でなかったとも捉えられるだろう。
 
インテルに敗れたことでミラン首脳陣が考えを変えた可能性もあるが、今獲得するならリーグ2連覇やチャンピオンズリーグでの躍進を後押しできる、それなりの実力者でなければ意味がない。1月の移籍市場閉幕まではもう2週間を切っており、動くとなれば事態は急を要するが、ミランは何か策を練っているのか。

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