パリオリンピック、そして2026年W杯のメンバーへ 今夏ベルギー挑戦を遂げた若き日本人MFが成長中

ベルギーリーグの先輩・三好と対戦する田中(左) photo/Getty Images

2020年から湘南の主力に

今夏20歳にして初の海外挑戦を果たし、ベルギーの地で主力となった男が田中聡である。湘南ベルマーレからヨーロッパへと旅立ったMFは、順調に成長を続けている。

湘南のアカデミー在籍時の2020年にトップチームでデビューすると、そのままJ1で17試合に出場。レギュラーをつかむトップ昇格1年目の昨季は35試合に出場2ゴールと、完全にチームの主力として活躍する。今季も17試合に出場していたが、8月にKVコルトレイクへの挑戦を決断した。

田中はコルトレイクの[4-1-2-3]のシステムでアンカーを務め、デュエルやボール奪取能力を武器に、運動量豊富に中盤を支えている。湘南仕込みのアグレッシブな攻撃参加も持ち味の一つ。ジュピラー・プロ・リーグの屈強な選手たちとともにプレイして成長を続けているのだ。
ここまでリーグ戦8試合に出場している田中。ここ数試合はメンバーから外れているものの、チームは今季ここまで3勝3分9敗の16位と降格圏に沈むなど苦しんでいる。立て直しに向けて田中のさらなる活躍に期待が寄せられる。

若くしてその才能を発揮し、湘南の中盤に君臨した田中だが、ここまで日本代表への招集は世代別のみで、A代表の経験はない。2024年のパリオリンピック、そして次回のワールドカップへ向けた戦いはもう始まっている。これからさらに成長を続け、湘南の先輩である遠藤航のような存在になれるか。

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