直近のリーグ戦では3-0でブレントフォードを破ったアーセナル。前半だけで2つのリードを得ており、後半には新加入のファビオ・ビエイラが移籍後初ゴールを決めている。それがダメ押し弾となり、今季リーグ戦6勝目を飾った。
英『The Athletic』によると、アーセナルの指揮官であるミケル・アルテタは記者会見で感情をあらわにするようなことはほとんどないが、ビエイラについて話している時だけは例外だという。
「我々は前線と攻撃的なMFの3つのポジションでプレイできる選手を探していた。そして彼(ビエイラ)を見た時、本当に気に入った。彼はアーセナルでプレイするのに適した人格と性格を持っていた。メディカルチェックで怪我を発見したときは残念だったが、これからに期待している」
アルテタはビエイラ獲得に至る経緯を話しており、求める理想的な人物だったようだ。実際にアーセナルは5大リーグ未経験の若者に総額4000万ユーロの高額な移籍金を支払っている。
怪我でプレシーズンがなく、出遅れたがマンチェスター・ユナイテッド戦を開始地点とすると、スタートダッシュは成功だ。ブレントフォード戦でのゴールは素晴らしく、アーセナルでのプレミア初先発でゴールを決めた19選手の中でボックス外から得点を挙げたのはビエイラが初めてだという。
ポジションでいえばマルティン・ウーデゴーがライバルになるが、どちらも良いキャラクターを持っている。ウーデゴーは豊富な運動量を生かして様々な局面に顔を出し攻撃やビルドアップを活性化させる。ビエイラはウーデゴーほど目立つ存在ではないが、瞬間的に素晴らしいプレイを披露し観客を魅了する。
同紙ではビエイラの強みを視野の広さとパスセンス、高い足元の技術だと分析している。ユナイテッド戦やELチューリッヒ戦、ブレントフォード戦での例を紹介しており、自身がフリーでボールを受けられるポジション、味方が走り出すスペース、狭いエリアでロストしないテクニックの3つの能力がチームのために機能したシーンを切り抜いている。
ウーデゴーとは違った強みを持つビエイラ。アルテタのお気に入りであり、これからどんなプレイを見せてくれるのだろうか。