バルセロナが今夏移籍市場で主役に 財政難に悩まされていたクラブがなぜここまでの補強を見せられるのか

選手が揃えばシャビがチームをタイトルに導くか photo/Getty images

ターニングポイントとなる

先日、バルセロナがバイエルン・ミュンヘンのロベルト・レヴァンドフスキ獲得で合意したと発表した。移籍金は5000万ユーロの3年契約で、今後メディカルチェックを経て正式な契約が結ばれることになる。

これでフランク・ケシエ、アンドレアス・クリステンセン、ウスマン・デンべレ、ハフィーニャに続く5人目の獲得となる。復権に向けた本気度が伝わる積極補強であり、来季が楽しみだ。

西『MARCA』によると、現在3番目に多く移籍市場で資金を費やしているチームがバルセロナだという。1位はアーリング・ハーランドらを獲得したマンチェスター・シティ、2位はハフィーニャとカルヴィン・フィリップスの主力2枚を売却しその利益で動くリーズ・ユナイテッド、そしてバルセロナだ。
ここから移籍市場で積極的な動きを見せるのはマンチェスター・ユナイテッドだろう。リサンドロ・マルティネスやアントニー、フレンキー・デ・ヨングと候補は上がっており、クリスティアーノ・ロナウドが抜ければストライカーも獲得する必要がある。バルセロナはここからさらに選手を獲得することになっており、ジュール・クンデやベルナルド・シウバ、セサル・アスピリクエタやマルコス・アロンソらだ。彼ら4選手を獲得すれば今夏で最もお金を使うクラブになるか。

移籍市場が始まる前は財政難といわれていたバルセロナだが、どうしてここまでの動きを見せられるのか。一つは今後の放映権の売却だ。西『MARCA』によると放映権の売却で3億3000万ユーロ(日本円にして約456億円)を手に入れることができるという。それを負債など現状の問題を解決する資金とし、新たな選手獲得にも充てるようだ。また、デ・ヨングの売却も財政難を助ける一つの必要事項であり、オランダ代表MFの去就が重要になる。

ただここで気になるのは放映権の売却が今後にどのように影響するかだ。放映権は貴重なチームの資金源であり、それが減れば今後の補強しかりクラブ運営に影響する。いわば前借りの状態であり、今後数年の活躍にかけたのか。

西『MARCA』では再び勝てるチームになることがバルセロナの収入を増やす近道であるとジョアン・ラポルタ会長はコメントしている。大会の賞金や新たなスポンサーの獲得での収入増加を見込んでおり、これだけの前借りをしても問題ないとの認識なのだろうか。

リーグは18-19シーズン、CLは14-15シーズン以来タイトル獲得がないバルセロナ。今回の大型補強はタイトル奪還の一歩であり、最終的にラポルタ会長の言う収入増加は実現するのだろうか。

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