今回は代表招集外でも期待はできる? PSVでマドゥエケらとポジションを争う堂安律への期待

招集外になった堂安だが、今後はどうなるのか photo/Getty images

アジア最終予選が終われば変わるだろう

日本サッカー協会は16日にアジア最終予選を戦う日本代表を発表している。普段の23人から4人増えた27人となっており、鹿島アントラーズの上田綺世が久しぶりの代表入りを果たした。そんな中で代表入りを逃してしまったのが、MF堂安律だ。

ガンバ大阪からエールディヴィジのフローニンヘンに渡り、同リーグの強豪クラブPSVアイントホーフェンにステップアップした堂安。一度は出場機会を得られずにつまずくも、ドイツのビーレフェルトで奥川雅也と共闘し、自身の強みをアピール。今季はPSVに戻ってここまで18試合に出場して5ゴール1アシストの数字を残している。

堂安のここでの選外は意外だった。怪我といった理由がなければここまでは招集されてきた選手であり、何より所属クラブでは出場機会を得ながら、数字も残している。それもノニ・マドゥエケやコーディ・ガクポらビッグクラブから狙われる逸材たちとポジション争いをしながらであり、彼の攻撃面での能力は高い。逆に招集された浅野拓磨や三笘薫は現在クラブでそこまで存在感を示すことができておらず、三笘に関しては怪我明けだ。彼らは明確なスピードといった武器を持っており、そこではじかれることになったか。また、浅野はオーストラリア戦で、三笘はオマーン戦でヒーローとなっており、そこでの経験を優先されたといえる。

それでも、堂安が今後日本代表で起用されるようになる可能性は十分にある。そもそも、今回はアジア最終予選という枠組みで代表が選ばれており、所属クラブの活躍うんぬんではなく、アジア最終予選での活躍が重視されている。それは浅野や三笘の招集からわかる。

だが、アジア最終予選が終わればそういった招集の仕方はされないはずだ。W杯本選まで時間はないが、その時々に好調である選手を招集するのが代表である。日本の好調を支える[4-3-3]も実戦で試したことは少なく、アジア最終予選が終わればまた新たな選手たちを加えたポジション争いが始まるはずだ。

自身のSNSでは「逆境大好き人間頑張ります」と今後の抱負を語った堂安。彼のオランダでの活躍は日本国内にも届いており、代表でも重宝される選手となるだろう。

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