マンUを飛び出した“元ワンダーボーイの挑戦” 失った自信をセビージャで取り戻せるか

セビージャへ活躍の場を移したマルシャル photo/Getty Images

期限付き移籍での加入となった

今夏の移籍市場では3人の実力者を獲得し、1億3370万ポンドを使ったマンチェスター・ユナイテッド。移籍市場での積極的な動きは今季だけではなく、毎年のようにチームを強化している。そうなれば当たりの補強も増えることになるが、上手くいかなかった補強も多くなってしまう。セビージャに今季終了時までローンで加わったアントニー・マルシャルも失敗の部類に入る。

母国フランスで頭角を現し、2015年にモナコからマンUにやってきたマルシャル。加入後はすぐに出場機会を増やし、初年度で11ゴールを記録。そこから数字を伸ばし、19-20シーズンにはキャリアハイとなる17ゴールを決め、チームに大きく貢献している。が、ここから得点を伸ばせず、チーム内での序列が下がり続けることに。さらに現代のトレンドである前線からの守備に適応できず、今季のマンUでの先発は2試合のみとなっている。

それでも、17ゴールを決めた19-20シーズンの働きは素晴らしかった。英『GIVEMESPORT』でも19-20シーズンのパフォーマンスはワールドクラスであったと当時を振り返っており、彼の持つポテンシャルの高さを称賛している。また、大活躍していた当時と出場機会のない現在の違いとして「自信」を挙げており、今の不調は自信喪失から来ているものかも知れない。

持っているポテンシャルの高さは本物だが、ここ2年は本領発揮できていないマルシャル。スペインは初挑戦だが、環境を変えることは大事であり、マンUで失った自信を取り戻すことができるのだろうか。

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