中国代表がアジアのダークホースに? もう4ゴール奪っているエウケソンの脅威

中国代表としてプレイするエウケソン photo/Getty Images

帰化した選手たちのおかげで戦力強化

現在のアジアサッカー界でワールドカップの常連国といえば、日本代表、イラン代表、韓国代表、オーストラリア代表といった国々だ。

アジアを代表する強豪となった4カ国は来年に控えるワールドカップ・カタール大会へ向けたアジア2次予選も突破しており、これから厳しい最終予選を戦っていくことになる。

そこでもこの4カ国はワールドカップ出場の本命となるが、そこに割って入ることを狙うチームがある。積極的な代表強化を続ける中国代表だ。
中国はアジア2次予選A組の2位だったが、30得点3失点と安定した戦いで最終予選進出を決めている。侮れない相手であることは間違いない。

何よりの脅威は、中国に帰化した選手たちの存在だ。5月にはグアム代表を7-0で撃破しているが、スコアシートにはFWエウケソン、このゲームで代表デビューを果たしたFWアラン・カルバーリョの名前が入っている。彼らはブラジル出身の選手だが、ともに中国国籍を取得している。

また生まれはイングランドだが、祖父が中国出身だったDFティアス・ブラウニングも中国国籍を取得し、アジア2次予選ではセンターバックを務めていた。

他にもイングランドと中国の両代表を選択することの出来たMFニコ・イェナリスも中国代表を選択。同選手はアーセナルのアカデミーに在籍していた経験まで持っている。

まだ代表には入っていないが、中国人の母を持ち、ノルウェー世代別代表でプレイしてきた23歳の北京国安所属MFジョン・ホウ・サテル、ペルー世代別代表でプレイしてきた24歳の鎮江文旅華薩FWロベルト・シウチョも今後は中国代表に入ってくるかもしれない。

広州恒大でも大活躍するエウケソンはすでに中国代表の方で4得点を挙げており、アジア最終予選でもサプライズが起こる可能性は十分に考えられる。彼らが目指しているのは、もちろんワールドカップ出場権獲得だ。

世界が注目する中国代表は最終予選でも勝ち点を稼げるチームに仕上げてくるのか。タレントを揃え始めている中国は最終予選で不気味な存在となるだろう。

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