今季の不調を吹き飛ばす大舞台での輝き 同僚絶賛のスターリングはスリーライオンズの救世主となる

大一番でゴールを決めたスターリング photo/Getty Images

10番を背負うラヒーム・スターリング

日本時間13日に行われたグループDのイングランド対クロアチアの一戦は1-0でイングランドが虎の子の一点を守り抜き、初戦を制した。直近の国際舞台で上位に名を連ねた国同士の戦いということもあり、注目度が非常に高かったと言える。

そんな重要な一戦で決勝点を挙げたのはマンチェスター・シティ所属のラヒーム・スターリングだ。今季はクラブでの成績を例年ほど残せておらず、彼が主に務める左ウイングにはジャック・グリーリッシュやフィル・フォーデンといった伸び盛りのプレイヤーが多く、出場機会があるのか心配に思ったサッカーファンも多いだろう。

それでも、クロアチアとの初戦での起用は指揮官であるガレス・サウスゲイトからの信頼の厚さもうかがえる。試合内容としては後半57分に決めたゴール以外にも、鋭いドリブルを生かした突破から何度もボックス内に進入しており、相手の脅威となっていた。

また、今季苦しんだ徹底的なマークがなかったのも彼が輝けた一つの要因である。プレミアリーグではチェルシーのリース・ジェイムズ、マンチェスター・ユナイテッドのアーロン・ワン・ビサカとの対人に苦労したスターリングだが、この試合ではそのような対人守備に強さを持った選手もおらず、彼が持つポジションを変えてボールを受ける場所をずらすプレイも効果的であったと言える。

「スターリングの良さは誰もが知っている。対戦するのは非常に難しいよ。今のスターリングは世界で最高のウインガーの一人だろうし、今大会で活躍する選手だと思う」(『Manchester Evening News』より)

これは前述したジェイムズがスターリングに宛てたコメントとなっており、CLファイナルの大舞台ではスターリングに苦労したようだ。確かにカウンターの場面では遅れをとっている場面が何度かあった。スターリングの良さは身をもって体感したということか。

昨日の敵は今日の友という言葉がある通り、スターリングとジェイムズはイングランド代表のチームメイトだ。両者共に実力者であり、今大会での活躍に注目したい。

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