長谷部誠を中心に全てが回る フランクフルトに存在する”3つ”の守備プラン

フランクフルトの長谷部 photo/Getty Images

いずれにしても長谷部次第

今季から指揮するアディ・ヒュッターの下で充実した時間を過ごしているフランクフルトは、ここから重要な時期へと突入していく。リーグ戦では現在6位で、ここからチャンピオンズリーグ出場権獲得圏まで順位を上げたい。さらにヨーロッパリーグもベスト16に残っており、インテルとの大一番が控える。

これらの目標を達成するキーマンは、ずばり長谷部誠だろう。前線のルカ・ヨビッチ、アンテ・レビッチ、セバスティアン・ハラーの強力3トップも重要な存在だが、守備では長谷部が絶対に欠かせぬキーマンだ。独『Hessenschau』も「守備面でオールラウンドに仕事をこなす長谷部が中心的な役割を果たす」と取り上げている。

フランクフルトの守備を考えるとき、まず最初に長谷部をどこに配置するかが焦点となるのだ。同メディアが挙げたプランは3つだ。長谷部がリベロとして出場するか、ボランチとして出場するか、ベンチスタートかだ。
リベロは慣れ親しんだポジションになっており、今週のトレーニングでは負傷離脱していたMFジェルソン・フェルナンデスがトレーニングに合流している。同選手が離脱している際は長谷部がボランチに入っていたが、フェルナンデスが戻ってきたのであれば長谷部をリベロに据えることができる。

ただ、ヒュッターが長谷部のボランチ起用を気に入ったのならば継続もあり得ると同メディアは見ている。フランクフルトは今冬にアウグスブルクから獲得したマルティン・ヒンテレッガーが好調で、主将を務めるダビド・アブラハムも戻ってきた。若いDFエヴァン・ヌディカ、今冬にモナコから加入し、ハノーファー戦で先発した22歳のアルマミ・トゥーレとセンターバックの人員は足りている。長谷部をリベロに戻す場合は誰かが外れることになるのだが、いずれにしても長谷部次第だ。

最後のベンチスタート案だが、同メディアはこの可能性はほとんどないと主張している。ただしヨーロッパリーグのインテル戦へ向けて休養を取りたいのならば、今節のホッフェンハイム戦しか休ませるタイミングはない。ヒュッターがヨーロッパリーグをどこまで重要視しているかによって変わってくるだろう。

フランクフルトはリーグ戦でも十分にトップ4を狙う力があり、ヨーロッパリーグも屈指の攻撃力を誇るチームと警戒されている。攻守が噛み合えば優勝にだって手が届くだろう。それも全ては長谷部次第だ。35歳の大ベテランはチームの中心選手として重要な役割を担っており、長谷部のパフォーマンスがチームのカギだ。

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