EURO2016王者としてロシアワールドカップに臨むポルトガル代表は、当時のメンバーの多くが今も主力を張るベテランチームだ。ジョゼ・フォンテやぺぺ、ジョアン・モウチーニョ、リカルド・クアレスマ、そしてクリスティアーノ・ロナウドと、30歳を超えた彼らが今でも圧倒的な存在感を放っている。
そんなベテランの多いポルトガルにも、期待の新星が数名出てきている。英『Squawka』は今大会注目すべきポルトガル代表の若手5名と題し、興味深い若手を特集している。
1.ルベン・ディアス(ベンフィカ/DF/21歳)
先日のチュニジア代表戦で先発出場を果たしたルベン・ディアスはベンフィカで奮闘する将来を期待されるセンターバックで、昨年のU-20ワールドカップでは主将も務めている。今大会で出番が回ってくる可能性はそれほど高くないかもしれないが、4年後を見据えての選出だ。
2.リカルド・ペレイラ(レスター・シティ/DF/24歳)
先日ポルトからレスターへ向かうことが決定したペレイラは、ポルトガルらしい攻撃的なサイドバックだ。今季ポルトガルの国内リーグにおいてペレイラは42回のドリブル成功数を記録しているが、これはDFの中ではトップの数字だ。本大会でもペレイラの攻め上がりには期待が持てる。
3.ブルーノ・フェルナンデス(スポルティング・リスボン/MF/23歳)
攻撃的なMFであるブルーノ・フェルナンデスは今季56試合に出場して16得点20アシストと結果を出している。また、国内リーグでは72回のチャンスメイク数を記録しており、これはリーグ3番目に多い。違いを生み出す存在として興味深い選手だ。
4.ジェルソン・マルティンス(スポルティング・リスボン/FW/23歳)
今回の特集の中では最も名前が知られている選手と言えよう。代表キャップ数もすでに17試合となっており、ポルトガルらしいワイドな位置から仕掛けられるアタッカーだ。今季は国内リーグでお得意のドリブル突破が炸裂し、リーグ最多となる81回のドリブル成功数を記録している。
5.ゴンサロ・ゲデス(PSG/FW21歳)
この5名の中で唯一他国のリーグに在籍している選手だ。今季はPSGからバレンシアにレンタル移籍しており、そこでチームトップとなる81回のドリブル成功数を記録。40試合で6得点11アシストとまずまずの結果を出しており、クリスティアーノ・ロナウドと比較される存在でもある。ベテランが多いポルトガル代表において将来のリーダーになり得る期待の若手だ。
彼らがロシアの地で違いを生み出してこない限り、ベテラン組だけで上位を狙うのは難しいだろう。欧州王者とはいえ、戦力の底上げは不可欠だ。若手がどこまで絡んでくるのか、ここがポルトガルのカギとなりそうだ。