PSG、チェルシーでも活躍した元ブラジル代表DFの今 38歳でキプロス入りし、再びCLの舞台に戻ってきた

パフォスFCに加わったダビド・ルイス photo/Getty Images

さっそくCLの舞台で活躍

2014年のクラブ設立から約10年。昨季にはリーグ制覇を成し遂げ、今季はチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ出場まで決めたキプロスのパフォスFC。

CL・リーグフェーズでは第2節でバイエルンに1-5と力の差を見せつけられたが、第1節のオリンピアコス戦、21日に行われた第3節のカイラト戦は共にスコアレスドローに持ち込み、貴重な勝ち点2を加えている。

この2試合に共通するのが、前半早々に退場者を出してしまったことだ。スマートな戦いぶりとは言えないが、パフォスは1人少なくなった状態から必死に粘って勝ち点を拾ってきた。

そして先日のカイラト戦でそれに貢献したのが、38歳の元ブラジル代表DFダビド・ルイスである。かつてチェルシーやパリ・サンジェルマンで活躍したダビド・ルイスは、2021年に欧州を離れて母国ブラジルのフラメンゴへと移籍した。そこからの4年間はブラジルでプレイしていたが、今夏に驚きのパフォス移籍を決断。38歳にして欧州の舞台へ戻ってきた。

すでにセンターバックとして頼れる存在になっており、前述のカイラト戦では前半4分に退場者を出す苦しい展開の中でスコアレスドローへ持ち込むことに貢献。実に21本ものシュートを浴びたが、フル出場したダビド・ルイスはチーム最多となる10回のクリア数、同じく最多となる3回の空中戦勝利数を記録するなど奮闘。UEFAはこのゲームのMVPにダビド・ルイスを選んでいて、それも納得と言える。

スペイン『MARCA』によると、チームを指揮するファン・カルロス・カルセドもダビド・ルイスに信頼を寄せる。クラブの補強方針は若手を獲得していくことにあるが、ダビド・ルイスだけは特例として獲得に踏み切ったようだ。

「クラブの理念は若い選手を積極的に獲得していくことにあるが、今回は例外だった。オーナーがダビド・ルイスのことを知っていて、選手自身も欧州復帰を望んでいた。今では彼に感謝しているし、今後さらに多くのゲームでチームを助けてくれると期待している」

欧州復帰の舞台がキプロスとは驚きだったが、ダビド・ルイスにとって理想的な選択だったかもしれない。CLでも出番を確保出来ており、すでに中心選手としてこれまでの経験を存分に発揮できている。

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