2030年W杯の参加国は64カ国に拡大? 100周年記念大会の出場枠増加についてFIFA会長らが協議か

FIFAのインファンティーノ会長 photo/Getty images

続きを見る

更に出場チームが増加する可能性

2026年大会から出場枠が48カ国に増えたワールドカップだが、次の2030年大会では更なる出場枠拡大を検討しているようだ。

1930年にウルグアイで開催された第1回大会から丁度100年となる2030年大会。すでに開催国も決まっており、ポルトガル、スペイン、モロッコの3カ国での共催。加えて、100周年記念としてウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイでも開催されることになっている。ウルグアイの首都モンテビデオで記念式典と開幕戦1試合を行い、同様にアルゼンチンとパラグアイでも開幕戦の1試合を開催。計3試合だけ南米で行われ、以降はスペイン、ポルトガル、モロッコの3カ国で大会が進行される。

これまでにない複数国で開催される大会となる中、今年3月にウルグアイサッカー協会会長で、FIFAの理事も務めているイグナシオ・アロンソ氏が、2030年のワールドカップを64カ国で行うことを提案。当時はまだ提案段階であったが、『ESPN』や『The Athetic』によれば、現地時間9月23日に南米サッカー連盟(CONMEBOL)の会長を務めるアレハンドロ・ドミンゲス会長、および南米3カ国の連盟の代表団が、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ会長と、マティアス・グラフストロム事務総長と面会し、出場枠を64チームに拡大する案について協議を行なったという。会合にはドミンゲス氏をはじめ、アルゼンチンとウルグアイの連盟会長、パラグアイのサンティアゴ・ペーニャ大統領などが出席し、具体的な話し合いが進められたという。
仮に64カ国の出場枠拡大が認められた場合、開幕戦から決勝までの試合数が128試合となる。48カ国に増加した2026年のワールドカップの試合数が104試合で24試合の増加。またこれまで行われてきた32カ国の大会の丁度2倍の試合数となる。これにはUEFAのアレクサンデル・チェフェリン会長をはじめ、多くの関係者が反対の意を表明しており、選手たちの過密日程の問題、試合の質、予選の価値を低下させると主張していた。

ただ、ドミンゲス氏はあくまでも今回のこの64カ国制は、2030年大会の一回限りの試みだと主張している。100周年という記念すべき年に行われる大会を、これまでと違う形で盛り上げるというのは確かに面白い試みであるが、あくまでも主役は選手たちで、大会全体の質が下がることを考えれば賛同はできないだろう。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.309 プレミア新4強時代

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:各国代表

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ