「銃声が飛び交うなか机の下に……」 アトレティコ加入の“Newテベス”が語る凄まじい少年時代

MLSでもひときわ光っていたアルマダ Photo/Getty Images

テベスと同郷のアルマダ

アトレティコ・マドリードはブラジルのボタフォゴからアルゼンチン代表FWティアゴ・アルマダの獲得を発表した。前線のさまざまなポジションでプレイできる選手で、フリアン・アルバレス、ジュリアーノ・シメオネとの「アルゼンチントリオ」はアトレティコの新たな顔となる可能性を秘めている。

アルゼンチンのシウダデリャ地区出身のアルマダは、同地区出身で世界的な選手に上り詰めたカルロス・テベスとも比較され「Newテベス」と呼ばれることもあるようだ。しかしこのシウダデリャ地区は治安の悪さで有名で、殺人や麻薬取引などの犯罪と常に隣り合わせの貧民街。この地域で幼いころからボールを蹴っていたアルマダは、『ESPN』の番組で凄まじい幼少期を振り返っている。

「5時には家の2階に上がらないといけなくて、銃声が飛び交うなかではテーブルの下に隠れていた。今でもそういうことはあるけど、それから憲兵が派遣されるようになって、前よりは統制がとれてる」

近所の子供たちとともに、皆のポケットからかき集めたお金を賞金にサッカーを楽しんでいたとアルマダ。「4歳か5歳のころ、そこでサッカーを始めたんだ。なんでもありだった」「近所で遊ぶのが大好きだったんだ。蹴られたりボールをなくしたりするのも怖くない。プレッシャーも感じてなかった」。

たくましく育ったアルマダ。5歳になる頃には、ボカ・ジュニアーズやリーベル・プレート、アルヘンティノスといったアルゼンチンのビッグクラブから目をつけられていたという。アルマダはベレスを選び、やがて現在のキャリアにつながっていく。

貧民街生まれの人間だから良い選手になれるというわけではないが、恐れを知らぬメンタリティがものを言うこともあるだろう。”Newテベス”がラ・リーガでどこまで輝くか、期待される。


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