31歳にして得点も奪える万能選手へと進化!? シャビ監督も信頼を寄せるS・ロベルト

カディス戦ではキャプテンマークを巻いてプレイしたS・ロベルト photo/Getty Images

ゴールのペースが10倍に

バルセロナは19日、リーガ・エスパニョーラ第22節でカディスと対戦し、2-0の勝利を収めた。そして、この一戦で存在感を発揮したのが、スペイン代表DFセルジ・ロベルトだ。

主にサイドバックを主戦場としてきたS・ロベルトだが、カディス戦では[4-3-3]の中盤の一角を任された。すると、43分にこぼれ球を押し込んで先制点をゲット。さらに、直後の前半アディショナルタイムには左サイドから中央へドリブルで持ち込み、ロベルト・レヴァンドフスキのゴールをお膳立て。3枚のDFを引きつけ、レヴァンドフスキへ冷静にパスを出すあたりは流石だ。鋭い嗅覚と豊富な運動量に加えて、この一戦では1ゴール1アシストと目に見える結果も残し、チームを勝利へ導いて見せた。

データサイト『opta』によると、S・ロベルトがリーガで1試合にゴールとアシストの両方を記録したのはこの試合が初めてとのこと。さらに、シャビ監督の行うサッカーと相性が良いのか、同監督が就任する以前まではリーグ戦208試合に出場して5ゴールしか挙げられていなかったのだが、シャビ・バルセロナになって以降は13試合に出場して既に3ゴールを挙げているという。先にも述べたようにサイドバックが主戦場であるため、ゴールだけでは評価できないものの、約40試合1ゴールのペースから約4試合に1ゴールのペースへと、10倍にも跳ね上がっている。
カディス戦後、31歳にしてゴールも奪えるようになってきたこの万能なS・ロベルトを、シャビ監督も大絶賛。「セルジはさまざまなポジションで常に素晴らしいパフォーマンスを行なっている。彼へのこれまでの批判は本当に不公平。私がみてきたキャリアの中で最も不公平なものの一つだ」や「彼はこのクラブで経験を積んできた選手。どこでプレイしても文句ひとつ言わず、素晴らしいキャプテンだよ。無私無欲で、心からバルセロナを愛している。私は彼を信じているよ」と述べていた。

近年は怪我に悩まされることも多かったS・ロベルトだが、シャビ監督からの信頼は厚い。この万能さと豊富な経験はバルセロナにとっても貴重で、このまま残りの試合でも結果を残せば、今季までとなっている契約の延長もあるのではないか。

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